色を探す世界［2］【歌い手】 (ページ28)

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色を探す［28］ページ28

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目の前には何も無い世界が広がっていた

真っ暗だけど下を見ると真っ白

『どこ…ここ』

周りを見渡しても何もいない

何もいないし何も聞こえない

『誰か〜、いませんか〜』

大声で叫んでも何も無い

『誰か〜！！！』

走って走って走って前に進んでも変わらない

モノクロな世界

『…だれか…』

膝から崩れ落ち泣きそうになる

すると遠くから何かが聞こえた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

微かに聴こえるメロディー

『誰かいるの？』

私は聴こえた方向に走る

優しい音、なんか手から温かくなっていく

『ｯｯｯｯ！！！？』

徐々に目の前の世界に色がついていく

真っ白なキャンバスに光が見える

『…色ってこんなにあたたかいんだ』

黄色、紫色、赤色、緑色、青色

たくさんの色が広がっていく

モノクロの世界が鮮やかに彩られる

「Aちゃん」

『センラさん…？』

センラさんの声が聞こえる方に走る

『センラさん！センラさん！』

センラさんに手が届きそう

その瞬間、目の前にモノクロな世界が広がる

『…ここ…は』

頬にあたたかい水が流れる

『涙…？』

手で涙を拭こうとすると握られているのに気づいた

『…誰？』

黄色

目の前には色の着いた髪をした人がいる

『…ｯｯ！！…たぁ』

目が痛くなりギュッと瞑る

何度か瞬きをすると前の世界に戻っていあ

『気のせい…？』

瞬きをしながらもう一度見るとセンラさんだった

手を握りながら寝てしまっている

ずっと握っていてくれてたのだろうか

周りを見渡すとまふまふさんとそらるさん以外の方々がバラバラに寝ている

みんな着替えているがセンラさんだけが衣装のままだった

『ずっと居てくれたんだ…』

センラさんの頭を撫でると

セ「んんぅ…」

のそっと頭を上げ目を覚ます

『センラさん、ただいまです』

ニコッと笑うとセンラさんは目を見開いた後、ふわっと笑ってくれた

セ「おかえり、Aちゃん」

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作者のもみじです！
なんかオチがセンラさんになってきましたね…w
もしかしたらセンラさんオチになるので、ご了承ください…