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4時間目 ページ5

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「今日は朝から色々あり過ぎてどっと疲れたな……」


教室に着くなりそういう菜月くん

確かに色々あったもんね


「今度こそもうなんにもないだろ。いい加減一日のエネルギーを使いきるぞ」

「そうですね。もうきっと、本当に何も起こりませんよ」

菜月くんの願いにレムちゃんが同意する


そんな願いも虚しく


「聞きましたか、菜月さん。なんでも、転校生がくるらしいですよ」


「空気読めよ、馬鹿野郎!!」


「なんで出会いがしらにいきなり僕が怒鳴られてるんですかねえ!?」



まだイベントはあったみたい

菜月くんとオットーくんのやり取りを横目で見ながらラインハルトと席へ向かう


ラインハルトは隣の席だ


「ねぇ、ラインハルト。転校生だって」


「あぁ、聞いたよ。一体どんな子が来るのか楽しみだ!」


「ふふっ、仲良くなれるといいな」


ラインハルトと雑談をしていると


「そんなこと言ってたらベアトリスちゃん泣きますよ!?」


聞こえたそんな声。


ベアトリスちゃん…!


私は"ベアトリスちゃん"という言葉にとても弱い。
ベアトリスちゃんは菜月くんの妹さんなのだが、これがもうものすごく可愛いのだ

私はベアトリスちゃんという言葉が聞こえた菜月くんの席へと向かう



「…菜月くん」


「げ……A」


「ベアトリスちゃん泣かせたら…許さないからね」


「お前のベア子好き度合いは相変わらず異常だな!!
安心しろ泣かせたりしねぇよ!!」


「…男に二言はないからね。
ベアトリスちゃん、元気?」


「あぁ元気だよ。ピンピンしてるぜ」


「また今度会いにいってもいい…?」


「別に良いぜ。ベア子もお前の事好きみたいだからな」


「本当に…!?」


「…その時は僕もご一緒していいかな?スバル」


そんな声が後ろから


「ラインハルト…!別に構わねぇけど」


「良かった!ありがとう、スバル」


「クソっ!笑顔が眩しい!」


今度菜月くんのお家にお邪魔する約束を取り付けると予鈴がなった


私達が席に戻ると同時に続々と戻ってくる生徒会役員とプリシラさん

そして予鈴がなり終わる直前に大急ぎで戻ってきたフェルトちゃん


これで全員が揃った

その中目立つのが最後尾の一番端の席


昨日までは無かったその席は、オットーくんが話していた転校生のポジションなのだと察することが出来た


「女の子かな、男の子かな」


「僕はどちらでも仲良くしたいな」

私も仲良く出来たらいいな

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みかんじゅ〜す - 下に同じく(便乗) (2021年3月28日 11時) (レス) id: b6e022deac (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - リゼロ最高 (2021年3月11日 18時) (レス) id: d81e626837 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もみじちゃん | 作成日時:2021年3月3日 23時

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