学園リゼロ！【ユリウス】【ラインハルト】 (ページ13)

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12時間目ページ13

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「え、スバルくん、案内してくれるの？」

「めちゃめちゃ言ってたじゃん！え、俺キャラ薄い？今のやり取りの最中に忘れ去られる程度のインパクトしかなかった？」

ショック！！

という顔で菜月くんが叫ぶ

「ううん、そうじゃないんだけど……」

　慌てふためく菜月くんを見て、エミリアの方が思わしげに眉を寄せた。

エミリアは少し考えてから

「――うん。それじゃ、スバルくんにお願いします。放課後、学校を案内してください」

と畏まった様子で頭を下げた。

なぜか…妙にエミリアの目つきが悲壮な感じなのは、どうしてだろう？

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放課後。

私とラインハルトはユリウスに私達にしか話せない重要な話があると言われ、生徒会室で彼を待って居た。

「今頃スバルはエミリアと学校案内か〜。上手くいってるかな？」

「きっと、スバルなら大丈夫だよ」

「そっか…。ふふっ、スバルの事信頼してるんだね」

「あぁ…！だってスバルだからね。そんな君は、スバルを信用していないのかい？」

「いや、そう言うわけじゃないんだけどね…。私には、さっきのエミリアの目がなんか…悲壮な感じに見えて」

「悲壮、か…。僕にはそんな風には見えなかったけれど」

「ん…。やっぱり、私の見間違いかも。きっと二人、今頃楽しくやってるよ」

やっぱり私の見間違いだろう。あの時点で悪い雰囲気とかなかったと思うし。

「あ、そうだラインハルト！見てみて！これ、スバルが送ってくれたの！ベアトリスちゃんの！」

私はラインハルトにスマホの画面をみせる。そこには、猫の耳をつけたベアトリスちゃんの写真が。

「猫耳、か。とても可愛らしいね」

「でしょ！でしょ！本当にベアトリスちゃんが可愛くって…。この猫耳とかベアトリスちゃんが一番似合ってるってくらいの…」

「そうだね。でも、Aにも似合いそうだ！」

「えっ…私？私はこんな可愛いの似合わないよ」

「そうかい？でも君の髪色とか、可愛らしい雰囲気とか…似合いそうだけどな」

ラインハルトがそう言って私の髪に触れる。

ち、近いっ…

「あっ、はは…。ありがとう…」

天然恐るべしっ…