甘い甘いキャンディー【ツイステ】

キャンディー15つめ ページ16

Aside

A｢鉱石の雫…どんな飴にしようかな〜
味は…レモン、オレンジ、ピーチにイチゴ
趣向を凝らしてマスカット！
なんてよさそうだなぁ｣

今からどんな飴を作ろうかななんて考えていると

？｢オフウィズユアヘッド！！｣

｢誰の声かと思えば…
ハーツラビュル寮寮長
リドル・ローズハート寮長の声｣

怒ってるじゃない完全に。
ハーツラビュル寮はルールが何百もあり
多くて守るのが大変だとエースやデュースが
言っていたのを思い出した。

だけど問題が一つ。
この道を通らないと教室に行けない
仕方ないので声をかけることにした。

A｢…あの申し訳ありませんが
この道を塞がれると通れないのですが
この道を通ってもよろしいですか？｣

この状態で話しかけるのは正直勇気がいる。
リドルは私の方を見てハッとしたような顔をして

リドル｢……すまない構わないよ。
道を塞いですまなかった。｣

と謝ってきた。

A｢いえ、では失礼します。｣

と一礼してその道を通った。
通り過ぎた時にふと目に入った
リドル先輩のマジカルペン。

マジカルペンの宝石の部分が
確かに少し黒く濁っていた。

あんまりこういう事はしないけど仕方ない

A｢先輩。もしよろしければこれをどうぞ
疲労回復と魔力の回復に効く飴なんです。

先輩疲れているご様子なので、よかったら｣

ニコリと笑ってリドル先輩の前に差し出すと

リドル｢嗚呼、ありがとう。
君はよく飴を持っているが市販のものかい？｣

A｢いえ、全て手作りですよ。
市販のは高いですから。
では、私は時間が無いのでこれで。
先輩のお時間も割いてしまいすみませんでした｣

ではとまた浅く礼をして教室に向かった。
廊下を歩いてる最中リドル先輩が
見えなくなった所で誰にも聞こえないような
声量で

A｢……まぁ、嘘ですけど｣

嘘と言ってもあの飴の効果の話。
実は疲労回復魔力の回復だけじゃない。
あの飴はオーバーブロット抑制や
オーバーブロットしかけの人の魔力の循環を
上手くする飴。

A｢あの状態でどこまで効くか
正直分からないけどなんとかなるはず

早く部屋に戻らないと。
今日は飴作りの日だもん｣

教室の忘れ物を取ったあとスキップをしつつ
ディアソムニア寮に向かった。

A｢あれ、リリア先輩、どうかしたんですか｣

リリア｢またマレウスが見当たらなくてのぅ｣

A｢ありゃ、そうなんですか、
もし見かけたらリリア先輩が探していた
と伝えておきますね。｣

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