無愛想(Motoki side) ページ5
俺はやらかした。
校門でAにどっちが大切って言われて
正直よく分からなかった。
嘘だとしてもちゃんとした彼女と
俺のことを好いてくれてるAと
どっちも大切。
でも。
今は
分からないや。
そう答える。
無愛想になってる。
こんな顔見られたくない。
だから俺は先に帰った。
途中の交差点の近くの公園を見つける。
夕方だから人はいない。
俺はブランコに乗る。
『俺って何やってもダメなんだな…。
距離置くべき?』
そんなこと呟いたって無駄ってことはわかってる。
でも
でも
頭に出てくるのは
君なんです。
どんなに彼女がいても
俺は君だけ。
『なんてくさいセリフ言えるわけない___』
諦めよう。
交差点に向かう。
その時俺は
頭がいっぱいになった。
なぜなら
今にも倒れてしまいそうな
君が
横断歩道にいて
俺があいつを
あんなことにして
最低な俺
無愛想な俺
どう思われたっていい。
くさくたっていい。
君だけ、だから。
俺は公園の階段を降りる。
追いつけ。
追いつけ。
『______Aっ!』
俺はそう叫び
君の元へ向かうんだ。
今の俺なら
全てを言える。
そう思えたんだ。
『俺さ_________!』
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へ - これで終なの? (2018年10月17日 22時) (レス) id: 928cad3ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:永遠 | 作成日時:2018年3月31日 22時