救ってくれたのは【フィッシャーズ】

俺なら、って（ DAMA） ページ41

走りながら、考えている俺。



着いて、その光景を見ている俺。




あの頃の記憶が戻る。





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「もときーおまえうざいから消えて？」

「親も離婚だろー？DVってほんとか？」


なんて浴びせられてる彼を見る。



目がくりくりしてて女みたい。


でも、助けてやらなきゃ。




足が動かない。



なんで、




そんな思いを抱えたまま帰ろうとした。




交差点で制服を着た人が赤信号を渡ろうとしていた。





『(危ない…！！)』



俺は走って止めた。




例の彼だった。




俺は近くのコンビニに行った。


彼にあげた。



その時名前を聞いた。




俺は彼に「暴力団最悪な場合よぶから」



そう言った。




実際よく会って話とかはしてたから。



彼はくすっと笑い


「ありがとう。初めての味方だよ。」



そう言う彼。モトキ。



こいつは俺が大切にしなきゃ。



そう思えた。



次の日から彼は変わった。



暴力を振るわれてた人にやり返したり。



変わってた。




反抗するようになった。




俺はその時




ちょっとだけ尊敬した。



その日の夜。



帰りの公園でモトキと会った。


「ここさ、空が綺麗だからよく来るんだよね。たまに女の子もいてさ。ひとりぼっち、っていう感覚がないんだよね。」






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そうだ。あの光景は




昔のモトキだ。




あのモトキ。




変わってないんだな、お前。

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