君だけなんです。 (ページ23)

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感謝。ページ23

目が覚めて、汗をかいてたから体育着に着替えた。

まだフラフラしてると察されて

モトキ｢おぶって帰るよ。｣

そう言ってくれた。

荷物はシルクが持つって。

マサイ呼ぶわ。って。

よくよく考えたらモトキ…

私の家から遠いのに。

心配だからかな。

マサイが来た。

四人の荷物を二人が持って。

モトキ｢はい乗って。｣

しゃがんでくれた。

不安だけど乗った。

安定してた。

少し暗くなった空。

夏だからやっぱり暑い。

それ以上に好きな人の背中にいる、ということが

自分の体温を上げてるんだろうな。

もう少しだけ

もう少しだけ

ここにいたい。

そんな時間はあっという間。

モトキ｢ついたよ。A。｣

フラフラになった体を玄関前まで運んでくれた。

お母さんは心配してくれた。

モトキとマサイとシルクは

色々話して

別れていった。

母｢Aちゃんを運んでくれた男の子かっこよかったねー！お母さんタイプだわ。あ、大丈夫？ここでゆっくり過ごしてね｣

まさかの遺伝、だったんだ。

モトキには感謝しかない。

明日は学校休も、と親に言われ

ゆっくり過ごすことになった。

明後日、きちんとお礼しなきゃな。

感謝しかないのに…。

また迷惑をかけてしまうのが

不安になっていくと思っちゃうんだ。

その影に隠れてる

好き、を

伝えるんだ。

そして私は夢の中へと

入っていった。