愛情の注ぎ方. (ページ23)

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『それって、もしかして桜…？？』

引っ越したって言ってた。

　
仕事の都合じゃないの？？

「あー、せやせや、そんな感じ。何か横ちょを口説いてたでー。あの子、愛に飢えてるって」

愛に飢えてたあの頃…。

思い出すだけで変な気持ちになる。

私がやった行為。

裕くんが忙しいことは分かってても歯止めが効かなかった頃。

『…飢えてたとは言ってないはずなんだけど…』

「そんなことより！どーすんねんAちゃん！取られるで！…まぁそれはないな、今の横ちょには」

安田さんと会話を続けてる。

こんな素敵な人と友達だったんだね。

「まぁ、横に伝えとくよ。俺らから。」

その言葉に甘えることにして私は家へ帰った。

…君に会いたい。

スマホにある写真を見れば

ため息しか出なくて

離婚届も

今すぐ破りたくなる。