46 パーティー開始 ページ49
会場へ入ると豪華絢爛なパーティー会場が目に入った。
王朝を彷彿とさせる様な装飾に、壁には金箔が貼られ、天井からはガラスで作られたシャンデリアが下がり、床は白い大理石でできていた。
会場はクラシックを生演奏し、中央にはブッフェ台が置かれ、お肉や魚、アペタイザーやスイーツがキラキラと輝き、お皿や茶器も一級品で、シルバーには曇りがなく、この部屋の煌びやかさを反射していた。
素晴らしいと思う反面、この資金はいったいどこから出てきた物なのかと考えると恐ろしくなる。
パーティー会場で立ちすくんでいた私は、組んでいた腕をドレーク少将に遠慮がちに引っ張られて意識を戻す。
真っ直ぐ前を向いていたドレーク少将は
ﾄﾞﾚｰｸ「この空気に飲み込まれるなよ。」
と小声で注意を入れてくれた。
任務の本分を忘れてはいけない。
気合いを入れ直すためドレーク少将と組んだ腕にギュッと力を入れた。
一瞬ドレーク少将はびっくりして耳が赤くなっていたが、
私は顔に笑顔を貼り付けて、周りの貴族達に会釈する。
ドレーク少将に連れられまず着いたのは、主催のカルロス氏の元だった。
ちょび髭を生やし公爵の様な出立ちなカルロス氏は品が良いお召し物をしていた。
ﾄﾞﾚｰｸ「本日はお招きいただきありがとうございます」
ドレーク少将に合わせて私も礼をすると、こちらに気付いたカルロス氏はふくよかな笑みで挨拶を返した。
ｶﾙﾛｽ「やあ、よく来たね。今日は楽しんでいってくれたまえ。」
本当のお金持ちというのはこういう物なのか、会場は豪華であるがカルロス氏の所作は丁寧で、
まるで権力に驕っている様な態度は一切なかった。
少し拍子抜けしたところで、ギャルソンからシャンパンを渡される。
にこやかに受け取るがお酒は苦手なので口は付けない。
しかも勤務中なので尚更。
シャンパンを手に持っていると部屋が暗くなり、中央にスポットライトが当てられる。
そこには私達と同様にシャンパンを片手に持ったカルロス氏が立っていた。
ｶﾙﾛｽ「本日は集まっていただきありがとう。
今宵は魅惑の仮面舞踏会。
立場など関係なしにこの素晴らしい夜を楽しみましょう。」
乾杯！という声と共に全員で乾杯した。
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モクレン(プロフ) - <みんと色様 貴重なコメント誠にありがとうございます。36、37話修正いたしました。 (4月1日 9時) (
レス) id: 127f12fb6b (このIDを非表示/違反報告)
みんと色 - 海軍本部のおつるさんは平仮名にしないと和ノ国のお鶴さんと被りますよ。 (3月29日 23時) (レス) @page46 id: 12fd651767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モクレン | 作成日時：2024年3月12日 15時
