39 スモーカーさん ページ42
そんなスモーカーさんは、夜の少し澄んだ空気で葉巻を吸いに来たのか、珍しく私の隣に腰掛け紫煙を燻らせた。
2人で滅多に話すことはないが、どうやら心配させてしまっているようなので質問には答える。
貴「生きてますよ。それよりどうしたんですか？」
ｽﾓｰｶｰ「こんな夜中にそんな所で寝てたら誰だって心配になるだろ。」
夜中の静かな空気のせいか、普段よりも数段落ち着いた声色が響き眠気を催す。
立つ気力もないのでスモーカーさんが吐いた煙を目だけで追う。
ｽﾓｰｶｰ「風邪引くぞ。」
貴「体がガチガチで動かないって言ったらどうします？」
ハーーっと呆れ混じりに煙を吐いたスモーカーさんは、今度は目線をこちらに向けて叱る。
ｽﾓｰｶｰ「お前はもう少し危機感持て。ここは野郎ばっかだから襲われても知らねえぞ。
あと自分のキャパシティくらい考えて訓練しろ。明日の任務に支障が出る。」
貴「私に手を出してくる野郎なんていませんよ。じいちゃんに殺されるのがオチです。
それに私はもっと鍛錬を組まないといけないのでこれでいいんです。」
テンポ良く静かな口論が続く。
貴「スモーカーさんこそ、最近上官に噛み付いたってヒナさんから聞きましたよ？
私の心配じゃなくご自分の心配をなさったらどうですか？」
ｽﾓｰｶｰ「正当性のない理由をつらつらと並べられたら噛み付くだろ。
あとなぜそこでヒナが出てくる？」
貴「私、ヒナさんに良くしてもらってるんです。
ご飯とかよく行くんですけど、スモーカーさんの尻拭いの話が多いんですよ。
自分の身の振り方で出世を逃してどうするの？ヒナ、呆れた。って言ってましたよ。
あまりヒナさんに苦労かけないでください。」
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モクレン(プロフ) - <みんと色様 貴重なコメント誠にありがとうございます。36、37話修正いたしました。 (4月1日 9時) (
レス) id: 127f12fb6b (このIDを非表示/違反報告)
みんと色 - 海軍本部のおつるさんは平仮名にしないと和ノ国のお鶴さんと被りますよ。 (3月29日 23時) (レス) @page46 id: 12fd651767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モクレン | 作成日時：2024年3月12日 15時
