3 ヒナさん ページ4
大量の書類を抱え海軍本部を歩く。
本部には屈強そうな男達が多いため、私の背が低いからか度々ぶつかる。
抱えた書類を守るように抱え直していると前方から声がかかった。
？「あら、Aじゃない。」
ヒナさんだ。
屈強な男達にも負けないくらい存在感のある彼女は、周りの海兵にぶつかることもなく私の方へ歩いてくる。
貴「おはようございます。ヒナさん。」
女性同士と言うのもあって入隊してからずっと目をかけてくれるヒナさんは、私のお姉さんのような存在だ。
そしてただ強いだけじゃなく芯の強さも私の憧れである。
ﾋﾅ「また青雉のパシリ？大丈夫？人事に相談する？」
貴「ありがとうございます。でも大丈夫です！お昼奢りだそうなので！」
そう笑い話のように話すと、ヒナさんはいつも困ったような顔をする。
ﾋﾅ「ヒナ、呆れた。あなたよく食べるから奢りはいい条件だけど、頑張りすぎないでよね？」
はいっ！と元気よく返事をすれば
ﾋﾅ「返事だけはいいんだから」
と今度は眉を下げて笑い、頭をやさしく撫でてくれた。
毎回妹のように、時には部下のように可愛がってくれるヒナさんがいることで、私もストレスが減る。
しかし今回ばかりは書類の量から心配かけているようなので少し甘えてみる。
貴「じゃあ今度お茶誘ってもいいですか？」
ヒナさんから誘われることはあっても自分から誘ったことはない。
仕事が行き詰まっているので息抜きもしたいのも確かだ。
ヒナさんは、もちろんいいわよ、とまたさらりと頭を撫でて、
タバコの香りをふわりと漂わせながらその場はお開きとなった。
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モクレン(プロフ) - <みんと色様 貴重なコメント誠にありがとうございます。36、37話修正いたしました。 (4月1日 9時) (
レス) id: 127f12fb6b (このIDを非表示/違反報告)
みんと色 - 海軍本部のおつるさんは平仮名にしないと和ノ国のお鶴さんと被りますよ。 (3月29日 23時) (レス) @page46 id: 12fd651767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モクレン | 作成日時：2024年3月12日 15時
