18 報告書 ページ20
貴「…以上、ダボイの罪状と、今回押収した武器と取引リストです。お納めください。」
翌日、海軍本部についた私はモモンガ中将と共にセンゴク元帥の元へ最終報告を行った。
センゴク「ご苦労。やはり国が絡んでいたか…」
と三つ編みにした長い顎髭を触りながら話す。
センゴク元帥は現在の海軍本部のトップであり、私のじいちゃんと同じく、
海賊王がいた時代から現在の海軍を築いた偉大な人だ。
元帥の頭には何故かカモメが留まり、デスクの横にはヤギがいるという動物に囲まれてポップに見える風体だが、海軍の中でも最も強く威厳のある元帥である。
ちなみにこのヤギは非常にモフモフでたまに触らせてもらっている。
今日もモフモフさせてもらおうかなと上の空でいたら、センゴクさんからそういえば、と声がかかる。
センゴク「A、お前を少尉に昇格させる。」
と藪から棒に言われた。
貴「えっ?今なんて?」
センゴク「お前を少尉に昇格させると言ったんだ。」
ポカン…とする私をよそに、モモンガ中将は私の肩に手を当てて「おめでとう」と言ってくる。
少尉?私が?
貴「私が少尉というのはいささか若すぎませんか?
他の海兵から反感を買うんじゃ…?」
海軍は厳しい場所であると共に組織である。
部下と上司の相性が悪く海軍内でも諍いがあるとよく耳にするというのに。
私はまだ若いし、女だ。
そしてガープ中将の孫という事でコネでもあるんじゃないかとしょっちゅう言われているのだ。
それに巻き込まれたくはない私は反論するが、センゴクさんはにっこりと笑って私にこう言ってきた。
センゴク「お前は強いから問題ない。強い海兵こそ評価し上に立つべきだ。」
じゃあ解散、と鶴の一声がかかり、混乱する私を残しモモンガ中将は退出していった。
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モクレン(プロフ) - <みんと色様 貴重なコメント誠にありがとうございます。36、37話修正いたしました。 (4月1日 9時) (レス) id: 127f12fb6b (このIDを非表示/違反報告)
みんと色 - 海軍本部のおつるさんは平仮名にしないと和ノ国のお鶴さんと被りますよ。 (3月29日 23時) (レス) @page46 id: 12fd651767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モクレン | 作成日時:2024年3月12日 15時