17 決意 ページ19
スープも冷め切った頃、アナは泣き疲れたのか眠ってしまっていた。
起こさない様ようそのままベッドへ寝かせてあげ、
次起きた時に食べられるようにパンだけベッドサイドへ置いておいた。
すると、一通り様子を見ていた若い女性がこちらに話しかけてきた。
女性「私達、一緒の島から誘拐されたんだけど、この子、両親をダボイ達に殺されているの。
私達の島は焼かれて、あいつらの島となってしまった…」
またダボイへの怒りが募る。
女性「体が弱くてどこへも出かけられない子だったから、ダボイ達が人質として好き勝手やっていて…
子供って純粋だから、昔は笑顔だったあの子もあっという間にああなってしまったの。
だから、海兵さん。ありがとう。」
急に言われたお礼に驚いて振り返る。
女性は目に涙を浮かべていた。
女性「あの子が泣いたのは、あなたの言葉に心を開いたからよ。
今までずっと死んだ様な顔をしていたのに、今はスッキリした様な寝顔になってる。
少しでも助けになったはずよ。」
そう目頭を押さえながら女性は話してくれた。
ただ私には納得がいかなかった。
こんな小さな子供でさえも助けを見出せず蔑まされている事実を。
貴「私はただ牢獄から出しただけです。
まだ何もできていないし、これで終わりじゃいけません。
あなたもダボイ達から酷い仕打ちを受けた事でしょう。
みんなが当たり前に自由に暮らせる様、私達海兵がもっと動かねばならないのです。」
まだ終わりじゃない。
そう自分に言い聞かせる様に言い、トレーを持って収容室を出た。
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モクレン(プロフ) - <みんと色様 貴重なコメント誠にありがとうございます。36、37話修正いたしました。 (4月1日 9時) (
レス) id: 127f12fb6b (このIDを非表示/違反報告)
みんと色 - 海軍本部のおつるさんは平仮名にしないと和ノ国のお鶴さんと被りますよ。 (3月29日 23時) (レス) @page46 id: 12fd651767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モクレン | 作成日時：2024年3月12日 15時
