27話 ページ27
私が目をつけられているばかりにせっかく母が買ってくれたイヤリングが壊れてしまった
悲しくて涙が止まらない、こんなところ誰かに見られたらどうしよう…。
でも、もう片方を探さなくては、せめて片方だけでも無事でいてほしい
その時ガラッとドアが開く音がする。
「なんで泣いているんだ」
耳に馴染む声、一瞬でマレウスだとわかった
A「な、なんでもない」
私はとっさに壊れたイヤリングを隠す
マレウス「もしかして、コレを探しているのか？」
A「え？」
マレウスは私が必死に探しているイヤリングを手に持っている
A「それ！どこで！？」
マレウス「さっきそこで拾った」
よかった、無事だったんだと安心した瞬間、
イヤリングを持っているマレウスの手からパキンッと何かが砕ける音がする。
A「な、、んで、、、？」
あまりの出来事にうまく言葉を発することができない、なんで、なんでマレウスはイヤリングを砕いたの…？
マレウス「これでお前を守る忌々しいものはなくなったな」
そういって微笑むマレウスの顔は美しく、とても怖い
A「なに、言ってるの…？」
マレウス「なんだ、まだわかっていないのか…？」
わかっていないとはどういう事なんだろう、もうすべてが解らない。
混乱しすぎてよく頭が回らない
マレウス「まぁいい、僕の目を見ろ」
A「〜〜ッ」
マレウスと目があた瞬間身体をじわじわ侵食するような感覚が身体を襲う
すべてを支配され、意識まで奪われているような感覚に体の震えが止まらない
マレウス「そんなに震えなくてもいい、僕の可愛い人」
マレウスは私の顔にそっと手を触れグイっと上に持ち上げる
マレウス「次はお前にどんな魔法を送ってあげようか…」
A「マ、、、レ、ウ…ス」
意識がもうろうとしてくる、もう自分で立っていられない
マレウス「安心して眠るといい、良い夢を」
そう言って私の額にキスをしたマレウスは欲しかったおもちゃをやっと手に入れられて子供のような笑顔をしていた。
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ユイ - やっべえ最推しが仕事してるわ愛してるぞマレちゃん (2022年10月30日 1時) (
レス) id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
miog553(プロフ) - マレウス様にしかなし得なさそうなこと盛りだくさんで面白かったです。完結ありがとうございます。ちなみに、これはハッピーエンドではなくメリーバッドエンドだと思うので、よければその概念を知っていただければ幸いです。☺︎ (2022年7月23日 14時) (レス) @page28 id: 74fab90c50 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - ハッピーエンドおつかれ様です！！！これからも応援してます！！！ (2020年11月15日 0時) (レス) id: e127b99774 (このIDを非表示/違反報告)
ノアネコ(プロフ) - マレウスこっわ！でもまじで好きです() (2020年8月30日 19時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 私は「ハッピーエンド」に対して固定観念を抱いていたようです………これも、この小説の、マレウス・ドラコニアのハッピーエンドなのですね………！短編なのにぞくっとしました。面白かったです！！ (2020年7月23日 15時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マレウス美味しいｐｒｐｒ
| 作成日時：2020年5月15日 11時
