17話 ページ17
マレウス「なにをもたもたしているんだ」
A「マ、マレウス！？」
なぜ、こんなところにいるの！？いや、そんなことよりも…！
A「ここにいたら押しつぶされちゃう！！早く逃げないと！！」
マレウス「それなら問題ない」
A「えっ」
マレウス「もうすでに僕が魔法でコロシアムまで誘導している」
確かにそういわれれば、さっきまで騒がしかった声が今はとても物静かだ…。
そうか、マレウスがどうにかしてくれたんだ…。
A「あっ、ありがとう」
マレウス「あまり僕に心配をかけさせるな」
盛大にため息をつかれてしまった。
A「ごめん…あの、ところでそろそろ離してくれないかな…？」
いまだに私を引き寄せて離さないマレウスに問いかける
だがしかし、何も答えてくれない。
A「あのぉ…マレウスさん…？？何で無視…？？」
マレウス「あの時お前も僕を無視しただろう？」
あの時とはストリートで会った時のことだろうか
だって、あれはまさか私に話しかけただなんて思わなかった、
てっきり隣にいた婚約者のソフィアさんに声をかけたのだと思ったのだから仕方ない。
A「無視した訳じゃなくて、てっきりソフィアさんに話しかけたのかと…」
マレウス「はぁ、お前はもう少し僕を見るべきだ」
そう言われ、手で顔を挟まれたかと思うと上を向かされた
マレウス「僕の目を見ろ」
マレウスの吸い込まれそうな瞳と目が合う。
あった瞬間自分の身体が硬直する
(身体が動かない…目を背けることもできない…)
マレウス「僕をもっと見ていろ、いいな」
A「は、い…」
よし、と満足そうに言い身体を放された、
その瞬間、身体も自由に動くようになる。
マレウス「早くお前もコロシアムに向かうといい」
A「えっ、あ、うん」
もう一度ありがとうと言い、私はコロシアムに向かった。
さっきのは何だったんだろう、やはりあれも魔法の一種なんだろうか。
なにかにじわじわと侵食されているようなそんな感触がした。
(考えていても仕方ない、はやくソフィアさんと合流しなくては、彼女は無事、コロシアムにたどり着けただろうか…)
私は急いでコロシアムへ向かった。
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ユイ - やっべえ最推しが仕事してるわ愛してるぞマレちゃん (2022年10月30日 1時) (
レス) id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
miog553(プロフ) - マレウス様にしかなし得なさそうなこと盛りだくさんで面白かったです。完結ありがとうございます。ちなみに、これはハッピーエンドではなくメリーバッドエンドだと思うので、よければその概念を知っていただければ幸いです。☺︎ (2022年7月23日 14時) (レス) @page28 id: 74fab90c50 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - ハッピーエンドおつかれ様です！！！これからも応援してます！！！ (2020年11月15日 0時) (レス) id: e127b99774 (このIDを非表示/違反報告)
ノアネコ(プロフ) - マレウスこっわ！でもまじで好きです() (2020年8月30日 19時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 私は「ハッピーエンド」に対して固定観念を抱いていたようです………これも、この小説の、マレウス・ドラコニアのハッピーエンドなのですね………！短編なのにぞくっとしました。面白かったです！！ (2020年7月23日 15時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マレウス美味しいｐｒｐｒ
| 作成日時：2020年5月15日 11時
