マレウス・ドラコニアは狙った獲物は逃がさない

12話 ページ12

今日はマジフト大会当日。

私たちの学園も自分の推し寮の応援のため、気合十分である。


かくゆう私も、その一人だ。


つい先日、知り合いから友達に格上げしたマレウス・ドラコニアを応援すべく、良い席を取るため朝早くからストリートに来ている。


(いままで興味がなかったから来たことがなかったけど…すごい盛り上がってる…。)


集まってきた観客もそうだが、やはり今後の推薦にも響くこともあってか、選手たちの熱気もすごい。


ソフィア「おはようございます。もう来ていたんですね」

A「おはようございます。ソフィアさん…。」


我が校の誇る美少女ソフィア様が話しかけてくれた。


普通ならば天にも登るぐらい嬉しいのだろうが、私は彼女が苦手だ。出来れば関わりたくはない。


ソフィア「もしかしたら、来てくれないんじゃないかと思ってました」

A「そんな、せっかくソフィアさんにお誘いいただいたのに来ないわけないじゃないですか〜」









嘘だ。正直、マレウスと関わりがなかったらなんやかんや理由をつけて来ないつもりだった。




友達の力ってすごい。

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