卒業式 ページ29
飛「卒業おめでと〜!」
友「やっほーい!」
『卒業してもまた会えるよね?』
飛「あったりまえでしょ〜!」
今日は卒業式だった。
朝から涼太を目にして寂しさを感じながら、思い出の場所を離れるという追い討ち。
『絶対また連絡するからね!』
友「私だってすぐ電話してやる!」
飛「また合コン誘ってあげるわよ。」
『それは結構です(笑) じゃあね。』
私は笑顔で別れを告げ、もう一度校内を見て回ることにした。
教室、職員室、保健室、図書室。
すべて涼太との思い出がつまった場所。
そして最後に英語の準備室。
ガラッ______
『.............涼.......太...?』
目の前には有り得ない人物が椅子に座って私を見つめていた。
私は状況が理解できず、オロオロするばかり。
涼「おまたせ。」
『なん...でいるの?』
涼「俺のこと見てくれてないの?
中途半端なのは嫌だったって、朝語ったよね?」
『それって...』
涼「もちろん...」
涼太は立ち上がり、私に近づき昔のように頭に手をぽんっと乗せた。
涼「Aのことだよ。迎えにきたんだ。」
『どうして、どうして急にっ.....』
嬉しさか怒りかよくわからなかったけど、涙が溢れ出てきて止まらない。
そんな私を涼太はそっと優しく抱きしめてくれた。
『遅いよっ..........っ...』
涼「ごめんな。」
『...っ.....グス__大好き。』
涼「俺も。」
『...バカ。』
涼「最後のは余計だろ?」
それから私と涼太は笑いあって、それから涼太はいつもみたいに少しいたずらな顔で笑った。
涼「それと.....」
『ん?』
涼「もうAは生徒じゃないから、俺が手出しても犯罪じゃないよね?(ニヤ」
『何企んで.....』
涼「今夜は寝かせないから。」
『えっ、ちょ...//』
そして私はその夜、一生忘れられない時間を過ごしたのだった。
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いくら(プロフ) - まいさん» ありがとうございます!新年度も頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月8日 16時) (レス) id: 7756676704 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - もう最高!!!!笑 (2019年4月7日 21時) (レス) id: 4aa243f549 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - y,206さん» コメントといつも読んでいただき、ありがとうございます!頑張ります! (2019年3月31日 19時) (レス) id: 669b0134fc (このIDを非表示/違反報告)
y,206 - 更新まってます!! がんばって\(`οωο ´\) (2019年3月27日 18時) (レス) id: d4f39bbfd7 (このIDを非表示/違反報告)
y,206 - 最&高!!!! (2019年3月27日 18時) (レス) id: d4f39bbfd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくら | 作成日時:2019年3月24日 19時