【wt】汚れた靴のシンデレラ (ページ10)

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時は遡り、数分前。連日の疲れで寝てしまった私はスマイルの方向へと倒れ込んでしまった。その結果膝枕をしてもらう状態となっていた。彼は最初こそ気にもとめなかったが、とある異変によって事態は急変する。

「なぁ、A。トイレ行きたいんだけど。」

話しかけたり、揺さぶってみたりしたが全く起きる気配がない。普通なら焦って意地でも起こすだろうが、彼は興奮していた。苦しさとか焦りが材料となり、起こすのをやめた。

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「なるほど、で後どれくらい耐えらそうですか？」
「……あ、と。5分くらい。」
「じゃあ後2分耐えてください。」

モジモジと手で抑えている。1分経つと手を禁止にする。そうすると縮こまった身体を抑え我慢する。わざとらしくカウントダウンをする。

「……後5秒。5…4…3…2…1…」

終わりという前に走って行ってしまった。ダメだと言いたいが、本当に事故が起きたら困る。まあ、彼の好きな緊迫感は味わえたからいいのだろう。

「……あぶな。」