12試合 笑顔 ページ14
俺は少し歩いてグランドを見た
あの日あの言葉を聞かなかったら…俺の野球人生に挫折はなかったよな
そう思って俺は夕焼けに伸びた自分の影を見た
晴香『慎也君？どうしたの？』
後ろから晴香の声がした
俺は振り返ってみた
そこには俺の隣の家に住んでる晴香の姿があった
晴香『珍しいね野球見に来るなんて』
慎也『そうだな』
晴香は重たそうなジャグを持ってた
慎也『持つよ…』
俺はそう言ってジャグを晴香の手からとった
晴香『いいよ重いから』
慎也『遠慮するなよ』
そう言って俺は歩き出した
晴香『慎也君は野球やるの？これから』
慎也『たまに将司のシニアに行ってる』
晴香『そうなんだ…』
そう言って俺の後をついてきた
慎也『野球部どうだ？』
晴香『丹波君が最近調子いいんだあとクリス君は…』
急に晴香の顔が暗くなった
晴香『クリス君は…黒士館との試合でマスクかぶったんだでも1軍には上がれなかった…』
慎也『あいつはこれからもあるからな』
晴香『1軍には1年の沢村栄純君と亮介君の弟の小湊春市君が上がったんだ』
そのことを聞いて俺は沢村と小湊の顔を思い出した
慎也『俺さ…時々思うんだよな哲也にあんなことを言われなかったら今どうしてたんだろって』
俺は空を見ながら言った
空には２羽の鳥が離れながら飛んでいた
晴香『多分笑顔で野球やってると思う』
慎也『俺はまたあの世界に立ちたいんだ…みんなと』
俺はそう言ってグランドを見た
晴香『だよね！(ニコッ』
そう言って晴香は笑った
お前が俺の前で久々に笑った
そして晴香と分かれた
あと何日で戻れっかな？
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安楽(プロフ) - 桃奈さん» たまには野球部からの設定ではなくて他の設定がいいかなと思ったので幽霊部員にしてみました！応援ありがとうございます (2015年8月15日 12時) (
レス) id: 9985c9f55d (このIDを非表示/違反報告)
桃奈 - 幽霊部員からのスタートっていいですね！これからも頑張ってください！応援してます (2015年8月15日 11時) (レス) id: 1dcbacb7f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安楽 | 作成日時：2015年6月30日 0時
