火拳との出逢い�� ページ8
「いやー、本当に助かった！」
『満足したようで何よりだよ･･･』
大きく膨らんだお腹を摩りながら笑顔でもう食えねぇと言うエースに隠れて、私はそっとため息を吐いた。
暫く食料節約しないとな･･･。
どうやら彼は私と違って急ぐ旅のようで、昼食を済ませると自分のストライカーにすぐに戻った。
「あ、忘れるところだった。お前にこれをやるよ」
『･･･だれコレ』
エンジンを起動したところでエースが思い出したように、手配書を私に差し出した。
その手配書にはモンキー・D・ルフィと書かれている。
「俺の弟だ」
『へー、兄弟揃って海賊なんだ』
渡された手配書をまじまじと見て観察していると、何となく人懐っこい笑顔が似ているような気がする。
「あぁ、もし弟と逢ったらそのときは面倒みてやってくれよ」
『え、なんで私が』
「ルフィも俺と同じように腹空かせてるかも知れねェ」
つまり、同じように餓死しそうだったら料理を用意しろと？
本当に面倒だなぁ。
でも、自分のことのように嬉しそうに弟について語るエースの笑顔を見ていると断る気にはなれなかった。
うーん、ブラコンなんだな。
『わかったけどさ、こんな広い海でその弟に逢えると思うの？』
「逢えるさ。そんな気がする」
『ふぅん･･･』
半信半疑な気持ちを隠すこともせず、再び手配書に視線を落とした。
モンキー・D・ルフィ、か。確かにそこら辺の海賊と一緒じゃないような気もするけど。
『本当に奇跡的に逢ったら、果物の1つでもあげるよ』
「いやルフィの場合は肉のほうがいいな」
『えぇー･･･』
小声で「俺の場合もだけど」と呟いた彼の言葉は聞こえなかったことにした。
嫌そうな顔をした私を見ると、エースは何故か満足気な顔をしてまたあの笑顔で告げた。
「弟のこと、よろしく頼むよ」
『･･･わかった』
「あと、俺の用事が済んだら白ひげ海賊団に遊びに来いよ」
『え、やだよ。殺される』
「そんなことしねェよ。歓迎するぜ」
『･･･わかった』
結局頷いて全て承諾してしまった。
初対面の相手にここまで親切にするなんて、今まで有り得なかったのに。
私って、エースに甘いな。いや、エースが人の懐に入るのが上手いのか。
でもきっとそうさせたのは、向日葵のように眩しく輝く彼の綺麗な笑顔のせいだ。
(ついでに伝言も伝えといてくれ)
(自分で伝えてよ)
(あぁ、伝えるぞ)
(わかっ･･･は？)
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柏餅 - 海軍でめっちゃ面白いし夢主がプライド無さすぎるのが好きすぎますwww！ (11月16日 16時) (
レス) @page13 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ。(プロフ) - あっう、嘘！！更新がっ！！とてつもなく嬉しい…この作品めちゃくちゃに好きで好きで！！通知がきたときめっちゃ感動しました…。無理をしないようゆっくりでいいので更新待ってます！！ (2022年9月19日 19時) (レス) @page13 id: 7eea0ab4f7 (このIDを非表示/違反報告)
エサエ - めっちゃ感動した〜ヽ(；▽；)ノ (2022年2月28日 22時) (レス) id: eaea65edbb (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もがみさん» 間違えてレスをしてすみません。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年10月7日 14時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 十六夜さん» もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年10月7日 14時) (レス) @page1 id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もがみ | 作成日時：2019年12月12日 5時
