火拳との出逢い�� ページ6
これはまだ私が麦わらの一味と出逢う前の話だ。つまり、私がまだ旅をしている頃、次の島へと向かうべく海を漂っていたある日のことだった。
私はいつもどおり昼食の準備をしていた。美味しそうな香りが漂う自信作の料理を机に並べていると、ブォオオンと小さく聞こえてきた。
最初は空耳だと疑ったものの、その不可思議な音は段々と大きくなって近づいてくるのがわかった。
敵じゃないかと確認のため甲板へと出てみると、小舟のようなものがこちらに向かって来る。
段々とハッキリと見えてくる相手の姿に私は度肝を抜かれた。
『うそ、火拳のエース！？』
なんでこんなところに1人で、とそんな考える暇もなく彼の船は私の横に止まった。
「突然すまねぇな。少し聞きてェことがあるんだが･･･」
呆気に取られている私に気にすることも無く、彼は私に1枚の手配書を見せた。
見かけなかったか？と尋ねる彼に私はポカンと口を開けたまま首を横に振った。
彼はその手配書の人を探すためこんなところに？
私が知らないと伝えると、残念そうに彼は帽子を深く被った。
『す、すみません。お力になれなくて』
「いや、気にしないでくれ」
ようやく働き出した頭で今の状況を把握しながら、声を絞り出すと彼は笑顔を私に見せた。
すると、突然うるさく誰かのお腹が鳴る音が響いた。
もちろん私ではない。私の目の前にいる半裸の男から聞こえてきたのだ。
「･･･いい匂いがすんな」
鼻をスンスンと動かしたかと思うと突然そう呟いた彼を見て悟った。
あぁ私の昼食を狙ってる･･･。
再びお腹を大きく鳴らし、匂いの元を辿ろうとせわしなく動いている彼の目を見て覚悟を決めた。
『よかったら、昼食どうですか？』
「なに！？いいのか！？頼む！！」
遠慮する素振りも見せず即答した彼に思わず失笑してしまった。
こんなの、そういうしかないじゃん。
捨てられている子犬を見捨てるほど私は落ちぶれていない。
『でも満足出来るほど量もなければ美味しくもないですけどね』
「いや、食わせてくれるだけでありがてェ！」
『なら、いいですけど･･･』
「実はもう3日も何も食ってなくて死にそうなんだ！」
満面の笑みで当たり前かのように言った彼に私は吹き出した。
なんでそういうことを早く言わないの！
そんな叫びを胸の内に抑えて、慌てて彼を船内に案内した。
(初対面の相手と食事って･･･)
(うめぇ！)
(あ、もうどうでもいいや)
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柏餅 - 海軍でめっちゃ面白いし夢主がプライド無さすぎるのが好きすぎますwww！ (11月16日 16時) (
レス) @page13 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ。(プロフ) - あっう、嘘！！更新がっ！！とてつもなく嬉しい…この作品めちゃくちゃに好きで好きで！！通知がきたときめっちゃ感動しました…。無理をしないようゆっくりでいいので更新待ってます！！ (2022年9月19日 19時) (レス) @page13 id: 7eea0ab4f7 (このIDを非表示/違反報告)
エサエ - めっちゃ感動した〜ヽ(；▽；)ノ (2022年2月28日 22時) (レス) id: eaea65edbb (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もがみさん» 間違えてレスをしてすみません。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年10月7日 14時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 十六夜さん» もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年10月7日 14時) (レス) @page1 id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もがみ | 作成日時：2019年12月12日 5時
