勝敗 (本編28話参照) ページ3
島を出発して島が小さくなった頃、私はその景色を静かに見ていた。
麦わらの一味に半ば強制的に入ることになったときと重なり既視感を感じる。
すると、こちらに近づいてくる足音が2つ聞こえてきて少し口元が緩んだ。
『後悔ならしてないよ』
「ヨホホ！バレてましたか！」
「じゃあ今度は何かしら」
前回とは違って問い掛けられる前に答えつつ、振り返るとやっぱりロビンとブルックが立っていた。
『今は···仲間になってよかったなって思ってる』
そう言うと2人は嬉しそうな笑顔を私に向けた。つられるように私もはにかみ、言葉を続けた。
『···勝負には完敗だけど』
「そうね。私たちの予想通りの結果だったわ」
「しかしルフィさんにあそこまで対抗したのは目が飛び出るほど驚きました！
まぁ私、飛び出る目ないんですけど！ヨホホホホ！！」
ブルックが1人で高笑いし始めたのを無視して、少し眉間に皺を寄せた。
正直に言うと、このブルックの毎度のギャグのようなものの反応に困る。まぁスルーでいいんだろうけど。
『それ何回も言われる···。そんなに私頑固かな？』
「一味の中で1番拒否し続けたんじゃないかしら」
『えぇまさか。···2人は誘われてすぐオッケーしたの？』
純粋な疑問をぶつけながら、ひっそりと今度皆に仲間になった話を聞こうと思った。
「そうですね、私はあっさりといいですよとお返事しました」
『あー、ブルックはそんな感じする』
でもロビンは···。と視線を向けると、いつもの綺麗な笑顔で語りだした。
「私の場合は勧誘はされて仲間になったんじゃないわ。私から頼んだの。仲間に入れて、って」
『え、意外すぎる。てっきり私と同じで嫌よって即答するタイプかと』
「ふふっ、そうね。でも1度私は一味を抜けたの。だから、仲間にする過程で1番苦労したのは私かもしれないわね」
初耳の情報に感心しながらウソップとチョッパーと一緒に釣りをしているルフィの背中に視線を向けた。
どうしてそんなに仲間のために必死になれるんだろう。
ふと湧き上がってきたこんな疑問、きっと彼なら当然のようにこう言うだろう。
”仲間だからだ”
そう言い切る彼の姿が安易に想像出来て思わず笑みを零した。そんな私を見てロビンとブルックは微笑するのだ。
ルフィとの勝負、負けてよかったかも。
(おーい！Aも一緒に釣りしようぜ！)
(誰が先に今夜の飯を釣り上げられるか勝負だ！)
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柏餅 - 海軍でめっちゃ面白いし夢主がプライド無さすぎるのが好きすぎますwww！ (11月16日 16時) (
レス) @page13 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ。(プロフ) - あっう、嘘！！更新がっ！！とてつもなく嬉しい…この作品めちゃくちゃに好きで好きで！！通知がきたときめっちゃ感動しました…。無理をしないようゆっくりでいいので更新待ってます！！ (2022年9月19日 19時) (レス) @page13 id: 7eea0ab4f7 (このIDを非表示/違反報告)
エサエ - めっちゃ感動した〜ヽ(；▽；)ノ (2022年2月28日 22時) (レス) id: eaea65edbb (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もがみさん» 間違えてレスをしてすみません。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年10月7日 14時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 十六夜さん» もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年10月7日 14時) (レス) @page1 id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もがみ | 作成日時：2019年12月12日 5時
