いってらっしゃい (サンジ) ページ2
正式に私が仲間になることが決定した翌日、両脚を怪我している私は島に出る許可を取れなかった。
明日には島を出発するとナミから聞いたみんなは私を見捨てて買い物へと出ていった。
そのため残っているのは、外に出られない私と監視役のサンジの2人だけだった。(彼は私を守る役だとかなんとか言っていたけれど)
暇すぎてサンジがいるであろうキッチンへと向かい扉を開けると、料理の下準備をしているサンジと目が合った。
「Aちゃん、寝てなくていいのかい？」
『···だって暇だし』
少し拗ねながらカウンターの椅子に腰掛けるとサンジは困った笑顔を浮かべるだけだった。
サンジは優しいからここにいても許してくれるのだ。
「何が飲みたい？」
『えっと、んじゃ紅茶で』
今の作業を中断して、先に紅茶の準備を始めるサンジの背中を呆然と眺めながら口を開いた。
『今頃みんな何してるかなぁ』
「ナミさんは服選びでロビンちゃんは本屋かな」
『じゃあルフィは料理屋で、ゾロは迷子！』
「ははっ、間違いねェ」
みんな何をしているのか、サンジと一緒にそれを考えるだけで時間は簡単に過ぎていった。
『そういえばサンジは最後の買い出し行かなくていいの？』
「あぁ大丈夫さ、食糧ならもう十二分に詰め込んだよ」
『ふぅん···』
用意してもらった紅茶を口に運びながら、鍵付きの冷蔵庫を視界に入れた。ルフィ防止の冷蔵庫。世界で1番頑丈な冷蔵庫だろう。
「それにAちゃんと一緒にいればこうやって話ができるだろ？」
『うーん、そのセリフ鼻の下が伸びてなければ完璧だった』
慌てて鼻の下を隠した下心丸見えのサンジにあえて触れず話を続ける。
「あ、そういやAちゃんに言おうと思ってたことがあったんだ」
『え、なに？』
するとサンジはわざわざ手元の作業を止めてしっかりと私と目を合わせる。
「おかえり」
予想だにしていなかった言葉に顔を顰めた。
どこにも行けないというのに嫌味？
「Aちゃんが1人でクソ野郎の元へ行ったとき、いってらっしゃいって言ったろ？」
『あー言った』
「ならおかえりも言わねェと」
”いってらっしゃい”と”おかえり”がワンセットなのはわかるが、言うタイミングというものがある。
けれどその言葉を通して彼が何を伝えたいのかはよくわかった。
だから私は少しはみかみながら彼に返すのだ。
『ただいま』
(君の帰る場所は此処だ)
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柏餅 - 海軍でめっちゃ面白いし夢主がプライド無さすぎるのが好きすぎますwww！ (11月16日 16時) (
レス) @page13 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ。(プロフ) - あっう、嘘！！更新がっ！！とてつもなく嬉しい…この作品めちゃくちゃに好きで好きで！！通知がきたときめっちゃ感動しました…。無理をしないようゆっくりでいいので更新待ってます！！ (2022年9月19日 19時) (レス) @page13 id: 7eea0ab4f7 (このIDを非表示/違反報告)
エサエ - めっちゃ感動した〜ヽ(；▽；)ノ (2022年2月28日 22時) (レス) id: eaea65edbb (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もがみさん» 間違えてレスをしてすみません。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年10月7日 14時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 十六夜さん» もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！知ってるアニメは何ですか？ (2021年10月7日 14時) (レス) @page1 id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もがみ | 作成日時：2019年12月12日 5時
