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『さて、まず私がどんな仕事をしていたかだよね。』
これを話したら幻滅されないだろうか。
私のことを嫌いにならないだろうか。
考えれば考えるほど焦りに比例して冷や汗が止まらない。
ああ、私はこんなにも彼らのことが大切だったのか。
それを自ら切り捨てるとは。
許してもらおう以前の問題である。
「安心しろ、A。
ここにいる者は誰もAを拒まない。
どんなことでも受け入れる覚悟はできている。」
淡々と真顔でそう告げるクロロはいつも通りで安心した。
それを横目に私は口を開く。
『私ね…お金を集めるために人を…殺したの。』
「「「…。」」」
皆の沈黙が痛い。
顔を俯いているせいで皆の顔が見えない。
かと言って今更顔を上げることなんてできるわけが無い。
私は不安に襲われながらも続けた。
『生まれながらに身分の低かった私は生きていくために独裁国家のもとで機関銃を持った。
それからは本当に嫌な仕事ばかりだったよ。
でもそれを止めなかった私が結局悪いんだけど。
それから仕事の一環で私はクロロ達が収容されていた研究所を襲った。
クロロ達に会ったのは偶然だよ。
それからは仕事は入らなくなって生活も安定していたところだったんだ。
でもお金の問題は解決しない。
そんな時に久しぶりに仕事の連絡が来たんだ。
お金がもらえる嬉しさの反面、人を殺めることに対しての罪悪感の方が大きかった。
私が教会を出ようと決めたのは仕事をしている間だよ。
突然思い立ったんだ。
でもこれを君たちに告げたら君たちは絶対私を行かせてはくれないでしょう？
だから黙ってた。
何も言わないで出ていったの。』
そう言い終わって再び目を伏せた。
取り乱すような荒い呼吸音も聞こえなければ、悲しむような嗚咽も聞こえてこなかった。
私は沈黙が続くその空間に心が不安で蝕まれていき、ついには我慢できず顔を上げた。
そこには予期せぬ光景が広がっていたのだ。
『どうして…皆泣いてるの…？』
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みょみょ(プロフ) - めっちゃすきです（（ (2022年8月24日 15時) (
レス) @page9 id: e964d8a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - はじめまして〜 この作品めちゃめちゃ好きです！こんな素晴らしい作品をありがとうございます‥！ 更新頑張ってください！ (2022年4月25日 1時) (レス) @page9 id: 8c72dc4e20 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 氷雪利さん» そんなに楽しみにして頂いていたとは(´；ω；｀)続編頑張ります！！ (2022年1月27日 16時) (レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - 更新待ってました！続き楽しみにしてます！ (2022年1月25日 7時) (レス) @page9 id: 97d3b05e39 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - まるさん» そこまで細かく見ていただけるとは(´；ω；｀) これからも無理しない程度に頑張ります笑笑 (2021年9月1日 16時) (レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年6月26日 8時
