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「えー！A今日ここにいないの？！」
ムーッと頬を膨らませるシャル。
ほかの皆も目を丸くして驚いていた。
中には睨んでくる視線も感じるけど…。
「急に何言い出すか。
今までそんなこと一度もなかたね。」
確かにフェイの言う通りだ。
クロロ達を助け出してこれまで機関銃を持つことはなかった。
平和だと言い切るには無理があるが、少なくとも私が罪悪感に襲われることはなかったのだ。
心の底でそのことを忘れていた。
いや…忘れたかっただけなのかもしれない。
今思えばなぜあの時(私がクロロ達を連れ出した時)のことが上に知られていないのか不思議なことである。
まあこんな細かいことを一々気にしていたら頭が追いつかない。
だから私は考えることを放棄した。
「A…？」
『大丈夫だよ、マチ。』
ポンッとマチの頭に手を置いた。
「何か…。」
と、フィンがふと声を洩らした。
「Aが離れていきそうな…。」
「不吉なことを言うな、フィン。
言霊ってのは本当に存在するんだ。」
「…。」
フィンを睨みつけるクロロとその発言に肩を縮めるフィン。
荒れてるなぁ。
「嫌な予感がする。」
と、俯きながら眉を顰めるマチ。
マチは最近“勘”をよく口に出すようになった。
それもほとんど当たってるから恐ろしいものだ。
『皆、心配してくれるのは嬉しいんだけど、私も仕事に行くだけだから明日にはちゃんと帰ってくるよ。
決して君たちを見捨てたりはしない。
それはずっと一緒に過ごしてきた君たちなら分かるでしょう？』
ねぇ、クロロと片目で雑なウインクをしてみせる。
それを見て彼は苦笑して肩を揺らした。
『それじゃあ、行ってきます。』
そう言うと皆は不安そうな顔で手を振って送り出してくれた。
マチが言ってた“嫌な予感”。
当たらないといいけどな────────────
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きなこもち(プロフ) - ひぃさん» ありがとうございます！更新頑張りますヽ(´▽｀)/ (2021年5月29日 6時) (
レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 出てくるメンバーが可愛いくて、でも真面目？な雰囲気の話もあって、めっちゃ面白いです…！続きの更新が楽しみです！ (2021年5月28日 18時) (レス) id: 21a845e247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年5月4日 10時
