余計なお世話なんて ページ48
.
りょうくんとてつやと三人で東京に行った、お昼の目的を終わらせて夜は別行動って話になったんだけど きっとその時 久々の東京でテンションが上がってて。
りょうくんの二人で呑んで解散したあと、フラフラしてたら捕まって 私も今までにないくらい陽気だったからついて行ったのは覚えてる。後で聞いた話によれば、急に連絡が付かなくなったりょうくんが必死に探してくれたらしい
『ごめんて、もういいって』
「めちゃくちゃ心配したんだよ」
『てっちゃんキャバ行ってた癖に！』
「だってりょうがいたから安心するやん」
反論するように段々声が大きくなっていくてつやと私に、今まで何も言わずに見ていたとしみつが小さな声で何か言った。 虫さんがとしみつにカメラを向ける。
「A、周り見えないとこあるから｣
真顔、そんなに真顔な事ある？ってくらい。
虫さんも「何その顔」って笑ったけど、としみつはその表情を崩さないまま 鋭く私を見た。
『いや、もう大丈夫だよ』
「何かあってからじゃ遅い｣
変な空気になりそうだったから、この話終わらせようと静かに言ったけど直ぐに反論された、案の定少し変な空気になって虫さんが「これ使えないか」とカメラを止めた。
迷惑かけたのは間違いない、でももう昔の話だし私だって知らない人について行っちゃいけない事くらいもう分かってる。
『、おせっかいだよ』
だからふと言ってしまった、おせっかいだなんで思ってなかったけどつい口に出てしまった。思ってたよりも低い声が出て、としみつのいままで携帯に向けられていた目線が私に向けられた。
何か言わなきゃ、だけど言葉が上手く続かなくて嫌な言葉ばっかり出てきてしまう
『分かってる、から。いいから、そういうのもう』
あー、もう。良くない
私が悪いのは分かってたけど後に引けなくて、としみつが見れなくて。虫さんは見なかったようにカメラを置いててつやとゲームを再開した、てつやは私ととしみつを不思議そうに見てる
少し、顔を上げると 怒ったような、悲しいような何とも言えない目のとしみつと目が合って直ぐに逸らした。
「...帰るわ」
机の上のパソコンをバックに入れないまま、誰の返事も聞かないまま、としみつが立ち上がって部屋を出ていってしまった。 バタンと玄関のドアが閉まる音がして脱力した。
「としみつ、怒ったじゃん」
「やっちゃったね」
...あぁもう、サイアク。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1708人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりこ - 移行まだですかー！笑笑 ずっとまってます… (2019年3月12日 2時) (
レス) id: 433cc2ff51 (このIDを非表示/違反報告)
タルヒ(プロフ) - このゆったりとした雰囲気すごく好きです！主人公が謙虚なのも好感！更新楽しみです。頑張って下さい！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: d9b43e6eea (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - コメント失礼します！続編ありがとうございます！とても楽しみにしてました^ ^ (2018年12月9日 0時) (レス) id: 3c35cfd113 (このIDを非表示/違反報告)
みずれ - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいています。そして、あっていたらすみませんが、「私たちの高校時代」のお話で、てつやの元カレになってしまっています。m(__)mあっていたらすみません！これからも更新楽しみにしています！ (2018年9月30日 12時) (レス) id: a68df7c0fe (このIDを非表示/違反報告)
菖蒲 - 初コメ失礼します！とても面白くきつもキュンキュンさせてもらっています！(小並感)これからも更新楽しみに待っています！ (2018年8月28日 17時) (レス) id: 07dc2dc5de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なぁちゃる | 作成日時：2018年7月20日 23時
