急展開のキスマーク ページ31
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「お、似合う似合う」
『大事にします、ありがとう！』
私の首元のメンバーカラーのネックレス、今日はアクセサリーを付けてこなかったから丁度良かった。東海オンエアTシャツの上で光る紫の石、やっぱり可愛い。
隣のとしみつは運転しながらどういたしまして、と笑った。サプライズでネックレスだなんてまるでカップルじゃない、なんて思ったけど今日は許される なんてったってデートなのだ。
行きと違って、車の中で音楽は流れていなくて車が走る音だけが聞こえる。そして時々としみつが咳払いをする音。段々睡魔が襲って来て、行きも帰りも寝てこれじゃあただの寝坊助だけど睡魔には逆らえない。
ゆっくりと瞼が落ちてくる感覚に身を任せる
「なあ、A」
もう完全に眠モードに入る前にとしみつが私に声を掛けた。私が寝てしまうのを止める為に声を掛けたのかと思いとしみつの方を向くと怪訝な顔をしていた、そういう訳じゃない様子。
『なに？』
「あのさ、昨日りょうとなんかあった？」
少し遠慮気味にそう聞いた。昨日？りょうくんと？
酔っ払っていたし、今日1日常に気を張っていたからすっかり忘れていたけれど、そういえば昨日りょうくんと私の家でお酒を交わしたんだった。
考え込む私に向くとしみつの視線。
『りょうくん、と家で飲んだだけ、』
「...飲んだだけなの？」
『え？飲んだ、っ』
飲んだだけだよ、と言い切る前にとしみつの顔を見て驚いた。怒っているような、泣きそうな えも言われぬ表情をしていたから。その表情の原因が全く分からなくて混乱した、りょうくんとは本当に何もしていない。少しからかわれただけ
...からかわれた？ハッとして助手席のルームミラーで自身の首元を確認した。昨日りょうくんにキスをされた場所。
「やっぱ、そうだよね」
『違っ』
「ま、りょうイケメンだし〜、りょうならAも引き取ってくれるか｣
私のハッとした顔を見てとしみつの疑いは確信に変わったらしい。違う、と否定する前に私の言葉を遮った。なんでそんな事言うの、そう言おうと思ったが言葉が上手く出てこなかった。
『違う、』
「ごめん起こしちゃって、眠いなら寝てて｣
ネックレスだなんて浮かれてた自分に嫌気が刺す。
どうしてこうなってしまうのだ。
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まりこ - 移行まだですかー！笑笑 ずっとまってます… (2019年3月12日 2時) (
レス) id: 433cc2ff51 (このIDを非表示/違反報告)
タルヒ(プロフ) - このゆったりとした雰囲気すごく好きです！主人公が謙虚なのも好感！更新楽しみです。頑張って下さい！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: d9b43e6eea (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - コメント失礼します！続編ありがとうございます！とても楽しみにしてました^ ^ (2018年12月9日 0時) (レス) id: 3c35cfd113 (このIDを非表示/違反報告)
みずれ - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいています。そして、あっていたらすみませんが、「私たちの高校時代」のお話で、てつやの元カレになってしまっています。m(__)mあっていたらすみません！これからも更新楽しみにしています！ (2018年9月30日 12時) (レス) id: a68df7c0fe (このIDを非表示/違反報告)
菖蒲 - 初コメ失礼します！とても面白くきつもキュンキュンさせてもらっています！(小並感)これからも更新楽しみに待っています！ (2018年8月28日 17時) (レス) id: 07dc2dc5de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぁちゃる | 作成日時：2018年7月20日 23時
