罰ゲームにはご用心 ページ5
・
「すいません」
いつもより少し声が低いとしみつが部屋に入ってくる
持ってきた荷物を置いているとしみつを横目に
てつやが「いけ！」という目をしてくる なんてリーダーだ
『としみつさん、いま テンションさがってるとおもうんですけど、』
「はい」と としみつがこちらを振り返る
これから言われる何かを警戒してなのか はたまた機嫌が悪い時に私に話しかけられたのがウザイのか なんとなく目が鋭い。
『テンション0.100を...』
最後まで言い切る前に としみつがあからさまに私を睨む。
そんな状況の私の冷や汗にも気付かず 隣でヘラヘラしているてつや なんてリーダーだ。
「いややるけど なんでいつも俺だけ？っていうのはあるよね｣
少し雰囲気が悪くなる
助けを求めようと てつやをみると ようやく助け舟を出してくれた。
「まあ罰ゲームとかじゃなくて テンション上げてこう...っていう」
「てつやお前もずるいぞそうやって＿＿＿＿」
てつやが出した助け舟はすぐに沈没してしまった
虫さんとりょうくんが話に参加し始める
としみつの愚痴を聞きながら 攻撃されることがなくて良かった、とホッとする
しかしとしみつのイライラは思わぬところで私に飛び火する。
「Aもさ 言えっててつや達に言われて 嫌なら嫌だって言えよ｣
『...なにそれ』
笑って誤魔化した だけど内心ビクビクしている
きっと今 私は変な顔をしているだろう。
そしてやっぱりとしみつは 私が言いたくないっていうことに気づいている
そのままとしみつは髪の毛を鬱陶しそうにわしゃわしゃして立ち上がった
「あーやんの？やるかぁ」
「はい、よーいスタート。」
流れ作業のようにテンション0.100が終わり
場が和んだ状態で撮影部屋に向かう。
カメラを止めた私は かいた汗を取り戻すために水を一口飲んで 携帯を持ってみんなの後に続くと後ろに居たりょうくんが私に声を掛けた
「A ごめんねさっきは｣
りょうくんが私の背中に手を当ててそう言う
「さっきは」とは きっととしみつが私に向けて言った事のこと。「嫌だったのに渡してごめん」ってことだろう。次からは気を付けてよね、なんて難癖を付けるほど私は尖っていないから。
『え？なになに気にしてんの？大丈夫だって』
そうやって笑って誤魔化してしまうのも 自分の悪い癖。
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まりこ - 移行まだですかー！笑笑 ずっとまってます… (2019年3月12日 2時) (
レス) id: 433cc2ff51 (このIDを非表示/違反報告)
タルヒ(プロフ) - このゆったりとした雰囲気すごく好きです！主人公が謙虚なのも好感！更新楽しみです。頑張って下さい！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: d9b43e6eea (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - コメント失礼します！続編ありがとうございます！とても楽しみにしてました^ ^ (2018年12月9日 0時) (レス) id: 3c35cfd113 (このIDを非表示/違反報告)
みずれ - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいています。そして、あっていたらすみませんが、「私たちの高校時代」のお話で、てつやの元カレになってしまっています。m(__)mあっていたらすみません！これからも更新楽しみにしています！ (2018年9月30日 12時) (レス) id: a68df7c0fe (このIDを非表示/違反報告)
菖蒲 - 初コメ失礼します！とても面白くきつもキュンキュンさせてもらっています！(小並感)これからも更新楽しみに待っています！ (2018年8月28日 17時) (レス) id: 07dc2dc5de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぁちゃる | 作成日時：2018年7月20日 23時
