番外編4(ネタバレ注意!) ページ11
「あ〜なんだ、まあ…お前は1人じゃねぇよ。傑。この前のことで答えることがあったのはわかる。でもだからなんだ。俺たちは2人で最強なんだよ。まあ俺は1人でも戦えるけどなァ!!」
「ほんと、あんた無限張って空気も除外してんの?もっと目凝らしてしっかり読めや。夏油、あんたもなにうじうじしてんの。私はココロの怪我は治せないけど…その代わりに相談事乗るくらいの仲だと思ってたんだけどなぁ?」
「あ!そいや夜蛾がもうすぐで雨降るって言ってたぞ!はやく帰ってこいよな〜?Aに風邪引かせんなよ?」
ピッと音がなり、そこで通話は途切れた。
携帯をポケットにしまいながらAは口を開いた。
「…もういいかな。夏油くんもやっと気づいたみたいだし」
そう言いながらAは夏油に視線を向けた。夏油は泣いていた。未だ僅かに見開かれた目からはらはらと水の雫が落ちている。その雫は、建物のひび割れた窓から差し込んだ光で綺麗に光っていた。
「ラッキーだね、夏油くんは。同級に私がいて。私だったらいつでも代わりにあの泥団子食べてあげるよ。まずいもの大好きな五条くんが食べれないのはちょっと残念だけど」
この不味さは世界狙えるのにね、と笑うAをみて、夏油から笑みがこぼれた。
「…悟はまずいものが好きなんじゃなくて唯の好奇心だと思うけどね。でも、
……ありがとう、A。いろいろ見失ってたよ。気付かさせてくれて、…ありがとう」
その日の任務はこれで終わった。夏油にとって何かが変わるきっかけになった任務だった。勿論、いい方向に、だ。
今は帰りの車である。
「やっと夏油くんの顔が普通に戻ってよかった。急に一般人の人の事猿とか言うからびっくりしてた」
「ふふ、本当にありがとうねA。まあでも…猿のことはこれからも猿って呼ぶよ」
想像外の言葉を放った夏油にAは驚き、バッ、と隣に座る夏油を振り向く。
しかし夏油の顔は清々しかった。まるで、なにか詰まっていたものをやっと取り除けたような__
「帰ったら悟にポイフルだって言って百味ビーンズあげよう」
「いいね。あの泥団子よりは甘いよ」
「んふ、だろうね」
終
______________
なんて、存在しない記憶。
大変長くなりました…!ずっと書きたかったお話書けてねむいは満足です!()
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ねむい(プロフ) - れもんくんさん» ありがとうございますぅ!少しずつ更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします^^ (2021年4月6日 22時) (レス) id: 37fb8075be (このIDを非表示/違反報告)
れもんくん(プロフ) - めっっっちゃ面白いです!更新頑張ってください!今のうちに古参アピしとこっ((コソッ (2021年4月6日 9時) (レス) id: 4fa0c92de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむい | 作成日時:2021年3月30日 23時