チャラい系男子 ＊Story of the previous

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風が吹いて冷たくなった手を





あたためながらベンチに腰を下ろす。






里 ｢2年間、色々あったよね｣






今思えば、入学式の時





里緒ちゃんが話しかけてくれなかったら





きっと私はこんなにも彼女のことを





好きになってなかったと思う。







里 ｢あたしはね、Aと親友になれて


良かったって思ってるよ ｣





そんなの、






｢私だって！｣





里 ｢ふふ、ありがと｣






人見知りな私に里緒ちゃんが話しかけて





くれたから、今こうして一緒にいれてる。





だから本当に感謝でいっぱい。






里 ｢吃驚したよ。急に東京行くって


言ってきたんだもん｣






｢それは、ごめんね、｣









里 ｢···寂しくなるね｣





里緒ちゃんの一言で一気に泣きそうになる。








里 ｢A、｣






｢ん？｣









里 ｢菊池先輩なら絶対に大丈夫。


1番にAのこと考えてるし、


何があってもきっと守ってくれる｣






だから、って言って里緒ちゃんが立ち上がる。









里 ｢絶対幸せになってね｣






｢·······うんっ！｣







そう言って笑った里緒ちゃんは





今までで1番綺麗で






かっこよかった。






私は気づいてたよ？






里緒ちゃんの頬に1滴の涙が





流れてたこと。







我慢してたんだよね






私は本当にいい親友に恵まれた。






里緒ちゃんから貰った言葉






絶対に実現させてみせるから。







だから、里緒ちゃんにも






幸せになって欲しい。






里緒ちゃんが応援してくれた分、








私も里緒ちゃんを1番に応援したい。







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