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Story 15 ページ17

迅side


迅の部屋にて。



迅「はぁぁぁぁーっ…」


……おいおい、あれは反則だろ。


あんな風に頬を染めるなんて全くの予想外だっ


ての。


絶対意識してないだろ、あれ。


外見は妙に大人びてるのに、内面純粋無垢の高


校生、いや、それ以上に洗練されてるわけだ。


あーいうピュアなのって最近じゃ珍しいんじゃ


ないの?


なんだろう、得した気分である。


思わず顔がにやける。


Aにはいつも振り回されてばかりで、平然


を装うのにいつも精一杯である。


意外なところをいつだって見せてくれる、無邪


気な女子高校生、かぁ…。


未だに思い出すな、最初にAと出会った日


を。



数年前、ボーダー本部にて。


迅「城戸司令、俺のこと呼びましたか?」


城「あぁ、頼み事がある」


迅「城戸司令直々の頼み事ですか…」


城「いや、実際は同輩の空閑有吾から預かった


もの…いや、預けられた人がいる」


迅「人を預かるなんて城戸司令珍しいですね」


城「今その子はは医務室で眠っている。直に起


きるだろう。」


この時は考えもしなかった。


彼女が俺の、いや俺たちの運命を大きく左右す


るなんて。


城「迅、お前にはその子の護衛役を頼みた


い。」


迅「なんかそういうパターンになると思ってま


した。」


城「彼女には特殊な能力がある。ただ、有吾が


記憶を消したことによって、今の所能力は発揮


しないそうなのだが。そして、彼女はその能力


を他のネイバーに追われる身。そこから彼女を


守ってほしい。」


一体どんな能力なのか気になる……。


でも、まぁ頼まれた事は断れないな。


俺は、城戸司令からほぼ社交辞令な頼み事をさ


れ、渋々と医務室へと足を運んだ。



医務室にて。


うおおおっっ、随分と美少女な顔立ちの女の子


が来たもんだ…!


おぉっと…ついはしゃいじゃったぜ…((


目を閉じている少女の周りに花が咲いているよ


う錯覚してしまうぐらい纏っているオーラが人


の何倍も濃かった。


艶やかな漆黒の髪と透き通るような肌。


年齢は大体小学校から中学校ぐらいだろう。


身長の割に随分と大人びた顔の女の子は寝息を


すやすや立てながらぐっすり熟睡していた。


優美。その一言に尽きる。





……その小さい唇が開くまでは。

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M、S - 小南ちゃんって子じゃなく小じゃないですか? (2016年1月14日 19時) (レス) id: 2afc11e984 (このIDを非表示/違反報告)
瑞飴瑠海(プロフ) - オリジナル作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年1月5日 16時) (レス) id: 1a7292f5da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もあ | 作成日時:2015年7月28日 16時

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