六話 ページ7
「…月彦さん?どうしたの?」
「!…すみません。少し考え事を」
女の声で我に返ると、腕の中の子供が首を傾げる。
「そう…月彦さん、今日はお家でゆっくりなされたら?」
「おとうさん、いっしょにあそぼう」
…巫山戯るな
ただでさえ美味くもない人間の飯を食わされ気分が悪いというのに
何故貴様らにこれ以上無駄な時間を割いてやる必要がある
「…そうしたいのですが、今は仕事が立て込んでいてね…帰れそうにない」
子供の頭に手を置き、口角を上げる。
「そう…無理だけはなさらないでね」
「おとうさん、がんばってね!」
___________
「………はぁ…」
無限城へ着くと帽子とコートを脱ぎ捨てる。
部屋に足を踏み入れると布団が敷かれておりAが眠っていた。
私が戻って来れなかった故か黒死牟が面倒を見ていたらしい。
「…」
布団の横へ寝転がり、間抜けな顔を見つめる。
「あぅあ…」
「…起きたか…?」
音に気づいたのかAは薄く目を開くと私の手を両手で握りしめ、再び眠りにつく。
「離………」
手を振り払おうとした
「………ふん…」
だが、やめた
「少し眠るか…」
やらねばならない事は山程あるが…まぁいい
Aの手を握り返すと目を閉じる。
今日は疲れているから
理由なんぞそれだけだ
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(ねこたん ・∇・ - 「私を見下せたのがそんなに嬉しいか」にツボってます(( (2月25日 21時) (レス) @page4 id: f02fa02e3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 無惨と夢主が微笑ましすぎてつらい、気付かないうちに口角が釣り上がってしまいました! (2月18日 23時) (レス) @page43 id: e2553842fc (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶(プロフ) - 皇帝の一人娘みたいな感じがあって好き (2022年8月9日 19時) (レス) @page5 id: 59c4260589 (このIDを非表示/違反報告)
おむれつ(プロフ) - 茨の谷の第二王子さん» 鬼滅の刃の漫画を拝読させていただいた際に鬼舞辻無惨が自らがいる場(無限城や遊郭など)では名を呼ばれても呪いを発動していないシーンが見受けられましたので、本作もそのようにさせ頂きました (2022年2月16日 21時) (レス) id: b911301b3c (このIDを非表示/違反報告)
おむれつ(プロフ) - 星さん» ありがとうございます!返信遅れてしまい誠に申し訳ありませんでした!これからも頑張って更新させていただきますので何卒よろしくお願いします! (2022年2月16日 21時) (レス) id: b911301b3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もきゅもきゅ | 作者ホームページ:http://mokyumokyuuu
作成日時:2019年12月27日 21時