あまりに綺麗で ページ7
タオルドライだけした髪に俺のTシャツとハーフパンツ姿で出てきたAちゃんはあまりに無防備でぎょっとした。
さっぱりしたあ、なんてスッキリした顔で言って、もうソファでくつろごうとしている。
「……ドライヤーの場所、わからなかった？」
「ううん、面倒くさくなっちゃって」
へへっと笑った彼女は、どうしたって構いたくなってしまう。
仕方無しにドライヤーを持ってきて、ソファに身を沈めている彼女の髪を乾かしてやる。
細くて柔らかい髪は女性らしくて、自分のものとはまるで違った。
そこから香るいつものシャンプーの匂いに心が揺さぶられる。
「拳ちゃん、―――――」
Aちゃんが嬉しそうに何か言っていたけれど、ドライヤーの音が煩くて聞き取れなかった。
それを聞き返すのは何だか怖くて、曖昧に頷く。
丁度Aちゃんの髪が乾いたとき、テーブルの上にあった彼女のスマートフォンが鳴った。
画面に映し出される俺の知らない名前。
それは確実に男のものだった。
Aちゃんはそれを隠す訳でもなく、げんなりした顔をして眺めている。
「……出ないの？」
着信音は鳴り続けている。
誰なの、と聞きたいけれど。
「うーん……出たくないなぁ」
彼女がそうぽつりと呟いた瞬間、スマートフォンは静かになった。
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ももりん(プロフ) - 早瀬さん» はじめまして。早瀬さんからコメント頂けるなんて……！嬉しいお言葉ありがとうございます(*_*)のんびりの更新になると思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。私も早瀬さんの作品楽しみにしてます♪コメントありがとうございました！ (2021年4月24日 10時) (
レス) id: 2cecb9fa7c (このIDを非表示/違反報告)
早瀬(プロフ) - はじめまして。『花束を君に』がとても好きで、それからももりんさんの作品を拝読しております。fkrさんが好きなのでももりんさんのfkr長編が読めること、とても嬉しいです！更新楽しみにお待ちしております！頑張ってください♪ (2021年4月23日 22時) (レス) id: d923da9d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももりん | 作成日時：2021年4月18日 23時
