he ページ10
既読が付いたまま返事のないLINE。
何かまずいことを言ってしまっただろうか、なんて悶々としてしまう。
２本目のビールのプルタブを開けて、ため息を飲み込むように苦い炭酸を流し込む。
明日も早いしいい加減寝なきゃ、と思いながらも彼女からの連絡があるんじゃないかと気になって、もう少しだけ起きていようと面白くもないテレビをぼんやり見ていた。
連日の睡眠不足のせいで身体はやけに重いけれど、頭はやけに冴えていて。
すっかり垢抜けた彼女もこうしてお酒を飲んだりするのだろうか。
サークルの飲み会なんかに行って、はしゃいだりするのだろうか。
教師の俺では知り得ない彼女。
もし、彼女と同級生だったなら。
そしたら俺にどんな表情を見せてくれたのだろうか。
「……飲みすぎだろ、はぁ」
残ったビールを飲み干して、空き缶を流しに持って行く。
『先生、』
あの日、本当に彼女が言いたかったことを俺は知らない。
熱を帯びた視線に俺は。
もしも、あの日をやり直せるなら。
そしたら俺は泣きそうな顔で『帰りたい』と言った彼女の本音に、逃げずに向き合えるだろうか。
本当は気づいてたんだ。
あの台詞の前、何か言葉を飲み込んだこと。
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ふじ - もう面白いです！続き待ってます！ (2020年11月14日 0時) (
レス) id: 68c088e357 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃん(プロフ) - こうちゃーーん！可愛すぎるしカッコよすぎる。続きが楽しみです！更新頑張ってくださぁぁい！ (2020年11月9日 6時) (レス) id: f413f36fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチフラペチーノ - あぁーこのカンジのお話好き！応援してます！頑張ってください！ (2020年11月6日 15時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももりん | 作成日時：2020年10月30日 6時
