主(女)が、おじさんたちとﾜﾁｬﾜﾁｬするだけ。

正直、楽しみ ページ26

笠見マコトside

あの日から、毎日私のデスクで、何でもないような文通もどきを続けている。

いつからか、あの人にタメ口も使うようになり、かなり仲良くなったと思う。

なんなら、たまにちょっとしたお菓子や、飲み物を置いていってくれる、優しい人だ。

『……ふふっ…』

今日は、小さなカップケーキが3つ置いてあった。

お腹がすいていたので、袋をあけて一口頬張る。

『…ん、おいし……』

ふわふわで甘い香りが口のなかで広がる。

中には、チョコチップが入っていた。

……そういえば、私が夜中まで仕事するときは、このフロアに来てないよな…

ていうか、ほとんど毎日出社してるのに、ほとんど毎日返事が書いてあるって……

かなり仕事してるよね…？

優しい人だから仕事を断れない、とか？

“いつも美味しいお菓子と労いの言葉、ありがとう！もしよければだけど、今度お互いの都合のいい日に、お互いの仕事の労いとして、どこかにお出掛けしない？”

……なんか、デートの誘いみたいだな…

まぁ、労いとしてって書いたし！

顔も見れてないんだから、色仕掛けとかじゃないって分かってくれるだろうし！！

…後でカップケーキのお礼として、なんか買って置いとこ……

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？？？side

……笠見さんとお出掛け、かぁ…

ﾓﾌﾞ「社長、ここにいたんですか！」

？「ん、どうしましたか？」

ﾓﾌﾞ「会社にまで、加賀美社長とお見合いしたいって申し出が、たくさん来るんです！！」

加「えぇ…うーん、無視して大丈夫だと思いますよ。私はお見合いする予定はないので。」

ﾓﾌﾞ「すごいなぁ、こんなにモテるのに全部お断りなんて…あ、有名なモデルの方とか居ますよ？」

加「いやぁ…ありがたいんですけど……どうせ社長の妻って立場のためでしょうし……」

ﾓﾌﾞ「そうですか……」

そんなことよりも、笠見さんとのお出掛けが頭にチラついて……

やはり、行かない方がいいんだろうか……

でも、もしかしたら、笠見さんなら、

立場とか関係なく、接してくれるかもしれない。

年齢も趣味も、何の壁もなく話せるかもしれない。

加「ふぅ……」

笠見さんからもらった飴でも食べるか。

加「ん、甘……」

コロコロと口のなかであめ玉を転がす。

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今回もご覧いただきありがとうございました。
今回のお相手は、加賀美社長でした。
次回も来ていただけると嬉しいです。

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