かなり、しあわせ。 ページ19
『…ど、どうしたの…?ゆめお、?』
夢「んー?ちょっと、不安になっちゃって…ルリちゃんが危険な目に会ってないかって…。」
『!…ゆめお……』
夢「怖がらせてごめんね、でも、本当に心配だったの。」
優しい声と、やっぱり男の人なんだと理解できる腕で、私を抱き締める。
夢「とっても大事なんだよ、ルリちゃんが。」
あぁ、いつぶりだろう、
誰かから、大事にされるのは。
『…ぁ…、ぅ……』
夢「本当にルリちゃんが大事。本当に絶対に、失いたくない。ルリちゃんが居ないと、俺は生きていけないかもしれない。」
失いたくない…
居ないと生きていけない……
その言葉を、どれほど待ち望んだか。
渇きかけた目がまたじんじんと熱くなる。
夢「信じて貰いたいけど、無理に信じろとは言わない。」
『ぁ、ぁ……』
信じたい。
私は必要なんだって
心から思いたい。
少なくとも、ゆめおには不可欠なんだって。
夢「だから…お願い。無理な時は、無理って言って…?」
『…し、信じるよ…。』
夢「!ルリちゃん…ありがとう…!!」
さっきよりも強く抱き締められる。
服の上から、温もりを感じる。
ゆめおの匂いがふわっと香る。
胸の辺りがじんわりと痛む。
わたし、愛されたんだ。
『…はは…ゆめお、痛いよぉ、』
夢「ごめん…w」
『ううん、ありがとう……』
夢「ルリちゃんの鼻の頭、真っ赤になっちゃったね」
『あは、ちょっと泣きすぎたかも……』
夢「目も真っ赤じゃん。明日までに、腫れ引くかなぁ…」
『明日も仕事だぁ…』
夢「ちょっと待ってて。氷持ってくるから!」
『うん、ありがとう。』
小走りするゆめおの背中を眺める。
曲がり角でゆめおが見えなくなると、自然と腰が抜けた。
安心したんだと思う。
それが、ゆめおが居なくなったからなのか、ゆめおに私が必要なんだと知ったからなのかは分からない。
でも、これだけはわかる。
ほんとうに幸せだ。
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今回もご覧いただきありがとうございました。
気がつきましたか。
実はゆめお、大好きや愛してるなどの、恋愛的な好意を寄せていると確信できる事はひとつも言っていないのです。ゆめおは実際、ルリちゃんのことをどう思っているのか…
信じるか信じないかは、あなた次第です()
7人がお気に入り
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匿名『M,N』 - 名無し【774】さん» コメントありがとう!1000hitもありがとう!!紹介してくれてありがとう!!!(ありがとうの三段活用) (12月18日 17時) (レス) id: 9bad2c1192 (このIDを非表示/違反報告)
名無し【774】(プロフ) - コメントばかりごめんm(_ _)m1000hitおめでとう㊗rkicのリクエストやってくれてありがとう、これからも応援してる。夢小説紹介しといたよ〜👍更新頑張ってね (12月17日 22時) (レス) id: 5473f4e886 (このIDを非表示/違反報告)
匿名『M,N』 - 名無し【774】さん» リクエストあざす!! (12月10日 18時) (レス) @page17 id: 9bad2c1192 (このIDを非表示/違反報告)
名無し【774】(プロフ) - リクエストいい?スルー可能◎rkicと二人きりでおでかけが見たいっす。おねしゃす🙇✌ (12月9日 21時) (レス) @page17 id: 5473f4e886 (このIDを非表示/違反報告)
匿名『M,N』 - えーみんチャンもかよw特定早すぎ! (12月8日 7時) (レス) id: 9bad2c1192 (このIDを非表示/違反報告)
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