近所迷惑が六件 ページ7
日輪刀で斬られた鬼は、跡形も無く消え去っていった。
そこに残ったのは3人の人を襲わぬ鬼、1人の優しい鬼殺隊士、少女に化けた1匹の化狐だった。
すると鬼殺隊士が沈黙を破った。
「あの、君は鬼殺隊士なの…?」
まぁAがいきなり出てきて鬼を斬って泣いていたので当然の質問だろう。
Aが隊服を着ていないとはいえ、しっかり全集中の呼吸を使っているし日輪刀も持っている。
少なくとも鬼殺隊の関係者である事は明らかだ。
『いや、僕は違う………って
珠世様ぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!』
Aは奥にいた珠世(と愈史郎)を見つけ、歓喜の絶叫を上げた。
「あら?その声はAでしたか。
お久しぶりですね。」
一瞬ポカンとした珠世も、Aだと認識すると整った顔に天女の様な笑みを浮かべた。
「オイ煩いぞAっ!!
珠世様がこの世で一番お優しいとはいえお前ごときが清らかな御名前を軽々しく呼ぶなっ!!!」
そして次に愈史郎の怒り。
この二人は犬猿の仲である。
しかしお互い珠世を愛する者としての話は弾む様だが。
「………む?」(禰豆子)
「…えっと?三人は知り合いなんですか??」
その頃、竈門兄妹は完全に蚊帳の外だった。
そしていまいちこの状況が掴めない炭治郎は兄妹を代表して率直な疑問を口にした。
『そう!僕の知り合いだy「珠世様と知り合いとは厚かましいぞAっ!!」本当だからいいじゃん!黙ってて!!
ごめんね炭治郎くん、禰豆子ちゃん!
君達のことはタキ君からよく聞いているよ!
はじめましてっ!僕はA!
Aでいいよ!敬語も無しでね!!』
「??…タキ君ってまさか鱗滝さんですか!?」
『That's right!』
「ええええええええええええええっ!!!!????」
『うん、元気そうで大変結構!あはは!』
* * * * *
その後、炭治郎と禰豆子はすっかりAに打ち解けた。
禰豆子に至っては抱き付いて離そうとしない。
「わわ、ごめんA!
禰豆子、Aに迷惑かけちゃ駄目だろう!」
「むぅ」
しかし禰豆子は不満気に唸り、Aの羽織をしっかりと掴んで離そうとしない。
『大丈夫だよ炭治郎〜。
僕も何だか妹ができたみたいで嬉しいよ!』
よしよしと禰豆子の頭を撫でるA。
目を閉じて禰豆子も嬉しそうだ。
「…妹?Aの方が年下なんじゃなかったのか?」
炭治郎の頭上に?マークが浮かぶ。
『え?だって僕が産まれたの平安時代だよ?』
「へぇそうなんだなー。
…………………え?」
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こんのなんでも屋 - うわああああああああああタブレットでしばらくうらつくひらいてなかったのおおおおおおお!生命力凄おおおおおおおおおお! (2019年10月1日 18時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶白玉餡蜜 - こんのなんでも屋さん» おう、ぎゅーしてくれこっちゃん…私のおとうふメンタルの柔さを舐めるなよぉ………蜜璃ちゃんの日輪刀よりも柔いんだぞぉ……生命力はゴキブリ以上だけどさ(ボソッ (2019年9月14日 17時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - ぎゅーしよ? (2019年9月10日 2時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶白玉餡蜜 - こんのなんでも屋さん» よぉーし分かった!という訳でs(((『だったら早く更新しなよ?そんなんだから社会のテストがボロクソなんだよ?ねぇ?更新して勉強しなよ??』……最近夢主ちゃんが辛辣過ぎて辛いんですけども。私を慰めてくれ、こっちゃん………。 (2019年9月7日 22時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - ふぇっいきなり抱くって言われてもただただ恥ずかしいに過ぎないよ…///やるなら優しくシテヨ!? (2019年9月4日 18時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶白玉餡蜜 | 作成日時:2019年8月11日 20時