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好きになったのはいつだったのだろうか。
気づくといつの間にか目で追うようになっていて、彼女のことを考えるだけで心臓がうるさく鳴った。
そんな彼女からバレンタインにチョコを貰ったときは舞い上がるほど嬉しかった。
たとえ、義理でも。
「渉くんって好きな子いるの？」
チョコを貰った時に聞かれた事。
Aが好きなんて言えるはずもなく、かといっていないと嘘をつくのも嫌だった。
「いる」
けれど、それは間違いだった気がする。
Aは俺の答えを聞くと、驚きと哀しみを混ぜ合わせたような表情をつくったらから。
まさか、俺のこと好き？
そんな淡い期待を抱いたのは、中学最後のバレンタイン。
その後、高校に入学してクラスが離れると、全く会わなくなってしまった。
・
・
「あれ？
あそこにいるのって佐藤じゃない？」
放課後。
係で職員室に向かう途中に坂田が言う。
言われた方を見ると、空き教室にいるのは同じクラスの佐藤と、
「A…」
「うらさんの知り合い？
かわいいなあの子。
もしかして佐藤、告白するんじゃない？」
坂田が言う言葉を、俺は聞きたくなかった。
Aが告白されている？
もしAが告白をOKしてしまったら？
耐えられない。
「ちょっと、うらさん！？
どこ行くん！？」
「悪い坂田。
用事思い出したからあとは頼んだ」
抗議する声が聞こえたが、無視。
俺は走って自分のカバンを取りに行く。
まだ間に合うかもしれない。
Aの為に買ったチョコ。
去年はホワイトデーにお返しできなかったからなんてセリフと共に渡すはずだったが、もうそんな悠長なことは出来ない。
教室に着くと直ぐにカバンからチョコを取り出す。
そして、付属のカードに走り書きをして昇降口へ向かう。
今度ははっきりと伝えよう。
だからまだ君を好きでいていいですか？
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カルビ☆(プロフ) - 神楽鈴さん» なるほどです。勉強になります。 (2020年4月7日 23時) (
レス) id: f8641c6edc (このIDを非表示/違反報告)
神楽鈴(プロフ) - カルビ☆さん» ありがとうございます！コツと言えるかはわかりませんが、私は小説を投稿する際は大まかなあらすじをすべて決めています。この作品も始めはあまり多くの方には読んでいただけていなかったので、投稿を止めずにいればいつかは読んでくださる方が増えるかと思います。 (2020年4月7日 20時) (レス) id: 00307628ea (このIDを非表示/違反報告)
カルビ☆(プロフ) - 初コメです、読んでてニヤニヤしました、、！なにかコツはありますか？私も歌い手関連の小説を書いてるのですがたくさんの方に読んでもらえなくてですね、、 (2020年4月6日 18時) (レス) id: f8641c6edc (このIDを非表示/違反報告)
神楽鈴(プロフ) - みさきさん» ありがとうございます！嫉妬のお話は定番ですけど書いててとても楽しいので、そう言っていただけてとても嬉しいです！ (2020年4月5日 20時) (レス) id: 00307628ea (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 初コメ失礼します(><)嫉妬とかやばいですね……萌えｯ (2020年4月4日 17時) (レス) id: 9886b8cfe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神楽鈴 | 作成日時：2020年2月16日 0時
