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「あれ?
ねえ、あそこにいるのって浦田じゃない?」
「え?」
友人の示す先を見ると、昇降口で誰かを待っているような姿の渉くんがいる。
そんな佇まいが様になっていて、かっこいいと思ってしまう。
すると、ふいにこちらに目を向ける。
「あ…」
目が合う。
その翡翠の瞳が私を捕らえて離さない。
そのままこちらに歩いてくると、
「悪い。
こいつ借りてく」
「へ?」
渉くんは私の手を掴み、どこかへと歩き出す。
目が合ってからそれまでの行動が一瞬に感じてしまい、うまく状況が把握できない。
とりあえず、渉くんの進む方へ私もついて歩く。
友人の方を振り返って見ると、ニタニタ笑うという表現がぴったり合う表情で手を振っている。
違うって、たぶん。
あなたが考えているようなのじゃない。
だって渉くんには好きな人がいるんだから。
そう考えていないと、私も期待してしまいそうになる。
これから起こる事に。
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カルビ☆(プロフ) - 神楽鈴さん» なるほどです。勉強になります。 (2020年4月7日 23時) (レス) id: f8641c6edc (このIDを非表示/違反報告)
神楽鈴(プロフ) - カルビ☆さん» ありがとうございます!コツと言えるかはわかりませんが、私は小説を投稿する際は大まかなあらすじをすべて決めています。この作品も始めはあまり多くの方には読んでいただけていなかったので、投稿を止めずにいればいつかは読んでくださる方が増えるかと思います。 (2020年4月7日 20時) (レス) id: 00307628ea (このIDを非表示/違反報告)
カルビ☆(プロフ) - 初コメです、読んでてニヤニヤしました、、!なにかコツはありますか?私も歌い手関連の小説を書いてるのですがたくさんの方に読んでもらえなくてですね、、 (2020年4月6日 18時) (レス) id: f8641c6edc (このIDを非表示/違反報告)
神楽鈴(プロフ) - みさきさん» ありがとうございます!嫉妬のお話は定番ですけど書いててとても楽しいので、そう言っていただけてとても嬉しいです! (2020年4月5日 20時) (レス) id: 00307628ea (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 初コメ失礼します(><)嫉妬とかやばいですね……萌えッ (2020年4月4日 17時) (レス) id: 9886b8cfe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽鈴 | 作成日時:2020年2月16日 0時