悪女？ ページ9
「待たせて悪い！」
当番が終わると、お化けの衣装から制服に着替えた坂田くんがやってくる。
「大丈夫だよ。どこから行くの？」
「うーん…。うらさんのとこ行こ！」
なんて言うと人混みをずんずん進んで行く。
待て待て、速い。
必死に追い付こうとするが上手く進めない。
「A？ごめん、早かった？」
私がいないことに気づいたようで、坂田くんが戻ってきた。
「あ、ごめん…。遅くて…」
「ええよ。一緒行こう」
「！！」
坂田くんに手を引かれ、すいすいと人の間を抜けて行く。
私は坂田くんと手を繋いでいるのだ。
こんなこと普通にできるなんて…。
坂田くん、恐ろしい。
「Aはうらさんたちのクラスの催しなにか知っとる？俺何も聞いてないんよ」
「ううん。知らない」
浦田先輩のクラスは三年Ａ組。
そらる先輩と志麻先輩も一緒だったはずだ。
三年Ａ組のクラスに近づくと、歓声が聴こえる。
「お、坂田とAちゃん」
「うらさん！来たで！」
浦田先輩は受付のようで、教室の入口に座っていた。
教室を覗くと、たくさんの人がいてどの人も楽しそうにしている。
「浦田先輩。これって？」
「ゲームチャレンジだよ。このクラスの生徒にゲームで勝つと賞品が貰えるって仕組み」
「へー」
あ、志麻先輩だ。
…指の動きがえげつない。
「うわー、まーしぃ大人げない」
「志麻くん今十連勝中。志麻くん強いから買って貰える賞品、ゲーム機だけど、坂田やる？」
「やる！」
即答でした。
丁度十一連勝を決めた志麻先輩の元へ行ってしまった。
離れた手が少し寂しい、なんて…。
そういえば、そらる先輩が見当たらない。
「浦田先輩、そらる先輩は？」
「あー。そらるさんはもう当番終わったんだよ。あいつ、全勝しやがった」
お、大人げない…。
その後聞いたのだが、浦田先輩は小さな子供には手加減したそうだが、この学園の生徒には全勝したらしい。
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神楽鈴(プロフ) - 恋花ﾚﾝｶさん» コメントありがとうございます！更新不定期ではありますがよろしくお願いいたします！ (2019年12月30日 21時) (
レス) id: 00307628ea (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - これからも応援してます！更新楽しみにしてます！ (2019年12月30日 15時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
神楽鈴(プロフ) - マリンさん» コメントありがとうございます！これからもこの作品をよろしくお願いいたします！ (2019年11月30日 14時) (レス) id: 00307628ea (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！ (2019年11月28日 22時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神楽鈴 | 作成日時：2019年11月28日 20時
