悪女？ ページ33
坂田くん、じゃなくて悠くんの顔はみるみるうちに赤く染まる。
「もう…、なんでそんなかわええの…」
「悠くん、照れてる？」
ちょっと意地悪く尋ねてしまう。
貴重な照れ顔悠くんをみれた事への嬉しさ半分、今日散々私を照れさせた仕返し半分だ。
「て、照れてへんし！」
なんて言ってるけど、相変わらず顔は赤いまま。
それにさっきまで手で口ふさいで、目線もそらしてたから、照れてるのはお見通しだ。
「ふふ、ごめん。でも本当に今日はありがとう」
「もう…。こちらこそやで、ありがとう。なあ、もっかい言わせて。俺、Aが好きだよ」
そう言うと、悠くんは私の肩に手を置く。
すっと真面目な表情をする。
近づく整った顔。
日が暮れてすでに暗い辺りが、さらに暗くなる。
そして感じる、温かく柔らかな感触。
「じゃ、今度こそまた明日な」
「うん、ばいばい」
走り去っていく悠くん。
触れた感覚がまだ残っている。
幸せだな。
あ、にやけそう。
悠くんが見えなくなったころあいに家に入る。
「ただいま！」
「お帰り。…なんかいいことあった？」
「うん！聞いてよお姉ちゃん！私、彼氏できた！」
リビングでテレビを見ていたお姉ちゃんはあからさまに驚く。
え、そんな驚く？
「彼氏！？Aに彼氏！？え、明日お赤飯炊かなきゃ」
「真顔で言うのやめて、怖い」
「ひどっ」
なんてふざけながら彼氏ができたことを報告した。
合間に少しの自慢をしながら。
私の彼氏はすごいんだって。
ふとお姉ちゃんが優しい笑みになると、
「いい人見つけたのね」
「…うん」
その後は、お姉ちゃんにカップルとはどんなものかを教わった。
ついでに姉の惚気話も聞かされたのだった。
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神楽鈴(プロフ) - 恋花ﾚﾝｶさん» コメントありがとうございます！更新不定期ではありますがよろしくお願いいたします！ (2019年12月30日 21時) (
レス) id: 00307628ea (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - これからも応援してます！更新楽しみにしてます！ (2019年12月30日 15時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
神楽鈴(プロフ) - マリンさん» コメントありがとうございます！これからもこの作品をよろしくお願いいたします！ (2019年11月30日 14時) (レス) id: 00307628ea (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！ (2019年11月28日 22時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神楽鈴 | 作成日時：2019年11月28日 20時
