聖夜決戦 ページ20
コイツ本当に大丈夫か？
なんでコイツこんなこと言ってんのか全く理解できるねェんだけど……
なんで、オレがコイツの言いなりにならねェといけねェんだよ？
『……はぁ、くだらなｯ。お前オレを王とか言う割に、随分と図々しい態度とったな。』
氷秋は凝り固まったように感じた首を伸ばしながら壱夜に言った。
その声には呆れた声が明らかに滲み出ていた。
壱夜「…貴方が、戻ってくれないからですよ。」
しばらくすると、押し黙っていた壱夜が口を開き低い声で言った。
『は？』
壱夜「オレが尽くしたいのはアノ世界を凌駕するほどに冷たい目を持った氷秋なのに。瑠依なんかよりも、オレを見てくれた時の……貴方に…！」
壱夜は急に自分の胸ぐらを強く掴んで、苦しそうにもがいた。
こ、この子……情緒どこ！！？
ダメだ、全く理解できない。なんで急にそんな態度？いや、オレも大概じゃないけどさぁ、いやいやいや！！
気まずｯ！！
壱夜「どうしたら、オレの方を向いてくれるんですか？氷秋、またオレを褒めてください。
……あぁ、そうか。」
壱夜の目はガチだった。
その目は絶望と希望の狭間で、道に迷ってしまったように淡々と冷たい。乾いたものだった。
お化け屋敷に出てきたら優勝だな。
未練の最高傑作みたくなってるよ？
壱夜「この場の全員のせいか…」
壱夜の態度に動揺しきっていた氷秋。
壱夜が自分に背を向け、三ツ谷達の方を向いていることに今気づいた。
え？少年、ちょ、何見てんの？？？
怖ェよ
壱夜「貴方の言った通り、オレは知らずにして貴方を裏切っていたのかもしれません。」
『な、何だよ。急に態度変えたな、お前の行動の価値はその程度だったってワケか？ふざけるなよ。』
壱夜「本当にそうかもしれません。
だって、こんなにも使えない連中にオレは神経を注いでしまった、愚かだったなァ。
氷秋、謝ります。何なら靴でも床でも舐めます。だから、オレを浮世に戻して？」
こ、怖……
舐めてもらわなくて結構なんですけど…
『ふざけるのも大概にしろよ。テメーを戻す気はない。ここで死ね。』
壱夜「…氷秋…。ごめん、なさい。せ、せめてあの役立たず共の処分はオレにま、任せて！！」
『(えーめっちゃを超えてガチ迷惑！！やめて？)』
壱夜「安心して氷秋。絶対に浮世も氷秋もアイツらから消してやるから。」
続く (更新停止中)
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皿 - 更新頑張ってください❗️ (2022年5月30日 7時) (
レス) @page18 id: d27b60414f (このIDを非表示/違反報告)
りり - すごい面白いです。一気読みしました！応援してます‼️ (2022年3月8日 15時) (レス) id: 0b12e66dd7 (このIDを非表示/違反報告)
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