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七章 ページ7

「ねえおばさん、その脅迫文とやら、僕に見せてよ」
乱歩さんが麗さんに手を差し伸べながら要求する。
麗さんは途端に動揺したように瞳を揺らし、後退りする。

「い、今は生憎持ってなくてのう」
「まあ、そうだろうね。だって脅迫文なんて最初からないもんね」

麗さんが目を見開く。乱歩さんから距離を取って、唇を震わせた。
「あのさぁ、あんなに近くにいたのに、もっと上手い言い訳思いつかなかったの?翠さんが殺されたのは昨日の朝だよ?おばさんさっきこう云ったでしょ、『翠は昨日、こう云っとった』って。昨日、翠さんと会話したの?」

あ!
そっか、朝に殺されて、もし会話できる人がいるとすればーそれはいても不自然でなく、翠さんを油断させられる人物。
つまり、仲のいい人物なんだ!

「ま、間違いじゃった!昨日ではなく一昨日!一昨日じゃ!」
「ええ?流石に無理あるよ、って云うか僕はこんな簡単な事件のために呼ばれたの?ちょっと耳をすませば判る事だよ、おばさんが云ってる事矛盾だらけだもん」

乱歩さんはポケットから飴を取り出し、口の中に放り込む。
「脅迫文。家に帰ってでもいいから、持ってきてよ。あ、偽装はなしね。それは駄目、やってもすぐバレるし無駄手間だよ」

「貴様ぁ………っ‼」
刀を取り出した麗さんが、乱歩さんに迫る。
「っ‼」
ほとんど反射的に手が出ていた。

自分が幽霊だと云う事も忘れてー。

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茉里 - ありがとうございます!続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします! (2019年6月4日 19時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編のほうも応援させていただきます!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ!勿論です! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました!新作書いたらまたよろしくお願いします! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉里 | 作成日時:2019年5月27日 21時

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