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十三章 ページ13

街のすみっこにある古本屋さんー

そこで、かれこれ2時間本を探していた。
けれども目当ての本は見つからず、さっきから右往左往している。
「あれぇ………結構有名な作家さんだから、あると思うんだけど」
「何の本をお探しですか?」
「ええと」
私は作家さんの名前を告げる。そこで、あれ?と思った。

「お、おばあさん……私が視えてます⁉」
「あら、おかしな事を云うお嬢さんねぇ。貴方はそこにいるじゃない」
カラカラと笑う、古本屋のおばあさん。
否、私幽霊ですから。おばあさんは霊感があるんですね。
「そうねぇ、貴方が探している本は、つい先ほどお客さんがお買い上げなさったと思うわ」
「あ、そうですか……」

肩を落としながら頷く。
売れちゃったなら、しょうがないよね。
「ねえ、この後時間ある?よかったらお茶を飲んで行って頂戴よ。貴方からは不思議な気配を感じるの。貴方に話せば、密かに願っている事が叶うような……気がするのよ」


云われるがままにお茶をご馳走になる。
ちらりとおばあさんに視線をやると、おばあさんはお茶の濁った緑色を眺めながら、何やら黙考しているようだった。
「私の主人がね、つい先日亡くなったの」

唐突に話し出したおばあさんに戸惑いつつも、おばあさんが云いたい事は判った。
私なら、そのご主人に会わせてくれるんじゃないかーそんな淡い期待を抱いているのだ。

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茉里 - ありがとうございます!続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします! (2019年6月4日 19時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編のほうも応援させていただきます!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ!勿論です! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました!新作書いたらまたよろしくお願いします! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉里 | 作成日時:2019年5月27日 21時

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