ち び 臣

俺の相方 ページ16

隆二side



車で走り続けて40分くらいかな？

今やっと着いた。


健ちゃんがそっと揺さぶって臣を起こす。




健「臣ちゃん、着いたで」




すると臣は眠そうに目を擦りながら起きた。




臣「んー、、」


健「ほら早くせんと置いてくぞ」


臣「えー、ちょっとまって」




置いてくなんて言ってたわりには臣の横から動こうとしない健ちゃん。

しかもシートベルト外すの手伝ってあげてるし笑





臣「おいてくんじゃなかったの？笑」


健「うっさいなー、おれの優しさやん」


臣「いつもおごってくれるもんね。これからもよろしく笑」


健「おい、笑」





2人のやりとりって面白いんだよね笑

ほんと兄弟みたい。


車から降りた後も健ちゃんは、



「段差気付けや」


「1人でいけるか？」



なんて、最後まで臣のことを気にかけていた。


結局健ちゃんってなんだかんだ言いながらすごく優しいんだよね。


臣もそんな健ちゃんの優しさに、顔をほころばせている。



すると臣がちょっとした段差につまずいて転けそうになったので、俺はとっさに臣の体を支えた。




隆「っと、、大丈夫？」


臣「ごめん、ありがとね」




臣が情けなさそうな顔で笑う。


俺が手にした体はいつもみたいながっしりした体格じゃなく、とても華奢で今にも壊れそうな気がして怖くなった。


その瞬間に俺は、臣は俺が守らなきゃと決意した。

いつも隣で支えてくれる相方。
そんな臣が子供になってしまった。


でも臣がどんな姿だろうと関係ない。

いつでも側で支えてあげるのが俺の役目だ。

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