検索窓
今日:271 hit、昨日:335 hit、合計:105,645 hit

【8】付き合った訳 ページ8

思わずニヤけて、どの服を着ていこうかなー、なんて思う。



んー、◯ィズニーだし、折角だから普段着ないスカート?



いや、制服スカートだな……。



あまりにもスポーティーなのは部活そのままだもんね。



……んー。






「…、A!…あれ死んだ?」



『……物騒。生きてるよ』



「おう、…とりあえず、Aは自分用のお昼ご飯分と、



家族辺りのお土産分のお金持ってくればいいから」



『え?皆で耳とか買ったりしないの?』



「Aに関しては今日は俺の奢り!」



『え?なんで?』



「んー、誕生日プレゼント?



来週だって言ってなかったっけ?」



『よく覚えてたね…、良いの?』



「おう!時間遅れんなよ!」



『はいはい』






二人で誘ってくれるなんて珍しい。



いっつも京治か木葉くん辺りがいるのに。



ちょっと背伸びして、大人っぽいお姉ちゃんの服を借りて行くことにした。







『……で、なんで京治がいるのかな』



「ごめん」



『いや、全然良いんだけど。木兎、そういうことは電話のときに言って』






おかしいな、京治は私が木兎のことを好きだってこと、知ってたはずなんだけど。



結局3人で普通に雑談しつつ、待ち合わせの駅に着いた。



着いたのは7時15分と少し早めで、飲み物買ってくる、と京治がコンビニに走っていった。



…あれ?これ2人きりじゃない?



ど、どうしよう、と思えば、木兎の方から口を開かれた。






「なーA」



『んー?』



「さっきさ、彼氏作る気はない、って言ってたじゃん」



『あー、うん、言ったね』






そう、なんの運の悪さか、3人で恋バナになっていた。



最初は木兎の、あかーしこないだ告白されてたな!、から始まった。



そこで、ちゃんと人を好きになったことが、



木兎の前は無かった私は、なんというやらかしだろうか、



好きな人の前で彼氏いらないです発言をカマした。



それがどうも引っ掛かってたらしい。

【9】付き合った訳→←【7】付き合った訳



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
330人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:莉子 | 作成日時:2024年1月4日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。