検索窓
今日:300 hit、昨日:335 hit、合計:105,674 hit

【29】向いてない休日 ページ29

「ん?どうした?A」



『いやぁ…、我ながら良く蛙化しないなーと』



「なにそれ、A蛙になんの?」



『…うんそんな感じ』





もう駄目だ。



そう思えば、アレ、と後ろから声がした。



ありゃー、こりゃ厄介なのに鉢合わせたな、と、



私と全く同じ顔をしたプリン頭に曖昧に微笑む。



すると曖昧に笑い返された。



…うん分かるよ、孤爪くん。



お互い相当面倒臭いのを引き連れてるもんね。






「あれ!クロじゃねーか!!」



「よう木兎、デートか?やってんなーお前」



『…孤爪くん、一緒に逃走しませんか』



「是非」



「ちょっ、ちょっと待ってよ、研磨クンなにいってんの。



宇佐埜ちゃん、そんなに俺ら嫌?」



『はい、主に光太郎が』



「えぇ!?Aひっでー!!」



「ウワァ可哀想(笑)。



キミ仮にも彼氏だよね?



なにしでかしたの木兎くん」



「え…?いやなにも…?…いや待て、



なにかやらかしてんのか?」






こうなるから嫌なのだ。



会話が形を成していない。



ぎゃいぎゃいやり合う一応、キャプテンたちを傍観していれば、



いきなりクロくんが吹き出して私の肩を組んだ。






『セクハラ確認孤爪くん110』



「了解」



「待って研磨、どっちの味方?」



「宇佐埜さん」






ヒデェェェといったクロくんと、



死にそうに嘲笑うカッコ、…よくないな、うん。



子どもな彼氏。



私は、孤爪くんにオススメのカフェあるんですけど、といった。



返ってきた答えはオフコースだった。

【30】向いてない休日→←【28】向いてない休日



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
330人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:莉子 | 作成日時:2024年1月4日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。