【28】向いてない休日 ページ28
『待ってこうたろっ…、なに、買うつもり…?』
「んー?あかーしへのプレゼントだ!」
『それでなんでユニ◯ロ入ってくのよ、』
「え!?こっちユ◯クロ!?
じゃあアディダスどこだよ!!」
『私場所知ってるってば。
…ごめん光太郎、この会話もう3回目』
駄目だ。
頼れる彼氏なはずなのに。
我が梟谷高校が誇るバレー部のエース、不安要素しかない件について。
ショッピングモールについて約20分。
私は早くも後悔し、二度と来ないことを心に誓っていた。
「アディダスの場所、Aは知ってんのか!」
『知ってるって。これは5回目』
「そうだったかー?
まいいや、連れてってくれ!!」
『それで連れて行こうとして気付けば光太郎が迷子になって、
結局ユニク◯前に戻って来るの、
今ので4回目だけどあと何回やればアディダスに辿り着ける?』
「俺だって早く行きてーもん、…でもわかんねーんだもん」
駄目だ。
光太郎とショッピングデートは向いてなさすぎる。
珍しく制服でキョロキョロとする光太郎を見て、溜め息を付いた。
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作者名:莉子 | 作成日時:2024年1月4日 1時