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【26】通常モード ページ26

「えっと、その、最初の試合が、」



「…ゆっくりで、大丈夫ですよ。



莉子さんの時間が大丈夫なら、俺は全然平気なので」



「あっ、大丈夫ですっ、ありがとうございます、え、えっと、



…なんて言うかその、ずっと赤葦くんが好きでっ、」



「…っ、あ、ありがとうございます…?」






…えぇーなにこれぇ、かわいーい…笑



なんかデュフフフって笑いたくなる感じ。



こっちがキュンキュンしちゃうぅー!!と1人悶えていれば、



背後から腕が、それもかなり長い腕がにゅっと伸びてきた。



腕を見て、あぁ、と納得する。






『静かにね、光太郎』



「はぁーい…」






そのまま伸びてきた手が肩に巻き付いて、頭に顎が載せられた。



い、痛い、顎が刺さっとる、痛い。



察してくれない光太郎にイラッとして、携帯のカメラを起動した。



そのままいきなり正面にカメラを持ってきた。



いっえーいと1人で、超ノリノリに笑顔を決めてピースする。



光太郎がえっ?と言い終わらないうちにシャッターを切った。



パシャっと音がしてフラッシュが焚かれる。



よしよし、と下を覗けば、更に覗こうとした光太郎の顎が更に刺さる。






『いっった!?』



「あっ、ごめん」



『刺さってるのよ、顎が!』



「えっ、A、しぃ、声大きい、」





…嘘だろ、私があの木兎光太郎にうるさいと言われる日が来るとは。



あんたのせいだ!と若干眉を寄せて、涙目で頭を抑えつつ光太郎を睨んだ。



ええぇぇぇと言って落ち込んだので、よし!と見ないふりをした。



さて、隣は……。

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作者名:莉子 | 作成日時:2024年1月4日 1時

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