ミミズクさんとウサギさん【ハイキュー】 (ページ12)

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【12】初動ページ12

私は、お昼頃になると、トイレ！と1人抜け出して、電話を掛け始めた。

相手は、言うまでもない。

「もしもし、あれ？A？」

『雪っペ！！』

3人いるマネージャーが1人、雪絵である。

「もう木兎に告白されたー？」

『……ん！？』

さっきの、

【「お前宇佐埜に迷惑掛けんなよー」

「いくら好きでも程々にだぜ」

「わかってら！！」】

の会話が、引っ掛かりに引っ掛かりまくっていたのだ。

それについて、なんとなーく聞き出そうとしていたのに。

先に言われるとは。

『ちょっと待って、なんで雪っペが知ってるの！？』

「あれ？ネタバラシ前に言っちゃった？

うわーやっちゃったなー、小見辺りに大目玉食らうかなー」

『……な、え？なに？どういう事？』

「まぁいいや。ここまで言っちゃったし。

ね、Aってさ、好きな人いないの？

木兎に、彼氏作る気ないって言ったみたいだけど」

『…な、なんで知ってるの、いるけどさ……』

「大方、木兎でしょ？」

『……そんなに分かりやすいかなー』

「木兎とA以外は皆気付いてるよ笑

逆に、木兎がAのこと好きなのも皆気付いてる」

…なにそれ。

1を知ろうとして、間違って50くらい知ってしまった気分だ。

どうしたらいいかわからず、カップル大量発生している夢の国で1人、天を仰いだ。